トップリーグ 第4節 - 試合日程・結果
トップリーグ 第4節:三洋電機ワイルドナイツ戦の結果をご報告します。
トップリーグ 第4節
10/17(日) 14:00
:仙台スタジアム
ヤマハ発動機ジュビロ 42
前半 14-6
後半 28-18
24三洋電機ワイルドナイツ
試合レポート
10.17 使命:~長い旅路も楽しい時間に~
前節、接戦の末、今季初めての黒星を帰したヤマハ発動機(ジュビロ)は10月17日(日)、第5節、三洋電機ワイルドナイツ戦を迎えた。
公式戦では初めてとなる仙台スタジアム、そしてチームメイトと離れて初めて試合メンバーだけで挑む、完全なアウェイの雰囲気が漂う中で・・・とはいえ連戦が続くトップリーグにおいて、つい1週間前の出来事もどんな状況の中での戦いにも有利も不利もない。ここで勝つか負けるか。バックスタンドには前日からバスでやってきた応援団が何ひとつ変わりなく、いつも
どおりだった。
三洋のキックオフで試合が開始した。
FWに外国人選手を2名起用する三洋、純和製FWのヤマハ、激しいぶつかり合いが
続く中、10分、敵陣でのラインアウトから22m中央にラックを形成、村田から左へ展開されたパスは、初スタメンの大田尾、冨岡、キャプテン久保から内へ走り込んだHO中林へと渡りトライ。先制点をあげた。
しかし、その後は攻め込んでもミスからチャンスを逃し、リズムを掴めないヤマハに対し、
まだ勝ち星のない三洋は容赦ない攻撃をしかけ思わずペナルティを誘う。
19分、30分と立て続けにPGを決め詰め寄ってきた。それでもヤマハは38分、FWの縦突進からボールを継続し敵陣10m付近のラックから左へ展開、大田尾、マットソンと繋ぎ、途中出場のウィリアムスがトライ。ゴールも決まり14-6で前半を終えた。
ハーフタイムでコーチから出た言葉、それはテクニックや能力やそんな難しいものでは決してなかった。
「走ること」「反則をしない」シンプルだった。
頭の中をリセットし後半に臨む。
しかし、早々の2分先制したのは三洋だった。じりじり追い上げてくる。更に5分、次なるトライも奪われ逆転を許した。流れをたちきるべく果敢に攻める、必死に守る、だが15分、PGで追加点を許しスコアは14-21となった。
この時点では負けていた。追いかける立場にあった。
ふと、この場所へと来る前、皆の前で「連敗は許されない」と口にし、自分達がチームの代表として使命感を持って戦うことを誓った者がいたことを思い出した。
きっかけがなんだったのか、19分、敵陣ゴール前ラインアウトからFWが渾身の力を振り絞ってモールを押し続けた。そしてPR山村が右サイドから持ち込みトライ。スコアが並んだ。勝つための怒涛の攻撃が始まった。
続く22分、右へ左へと連続攻撃の渦中、ゴール前中央ラックから木曽が抜け出し、今利へと繋ぎ、最後は西村が持ち込みトライ。更に30分にはベテラン村田がが敵陣ゴール前左ラックから自ら持ち込みトライ。34分には、22m左ラックから右へ展開、村田、久保と繋ぎ、入ったばかりの堀川が中央に押さえた。守っては三洋の攻撃を1PGに抑え42-24。遥か遠く仙台の地で3勝目をあげた。
内容には多くの課題、納得いかないことがあったかもしれない。
勝ち点をあげボーナスポイントをも稼ぐ。頂点を目指すチームにとって「連敗は許されない」。
磐田で待つ仲間、サポーターを思えば、その使命を果たすことは当然だった。
だが戦いのあと、ほっとした気持ちになり、使命を果たしたという充実感に今は誰もが勝利を素直に喜びべきだ。
そして、たったバス一台、長い、長い時間をかけてやって来て、この戦いを側で見守ったサポーター、彼らの帰り道がとても充実した楽しい時間になったとしたらチームにとってこんなに素晴らしいことはない。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 中越 将通 |
2 | 中林 正一 |
3 | 山村 亮 |
4 | 久保 晃一 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 本間 俊治 |
7 | 澤田 昇 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | レオン・マクドナルド |
11 | 冨岡 耕児 |
12 | タンバイ・マットソン |
13 | 今利 貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 大田尾 竜彦 |
リザーブ | |
1 | 高木 重保 |
2 | 北川 喬之 |
3 | 串田 義和 |
4 | 梶村 真也 |
5 | 佐藤 貴志 |
6 | ネイサン・ウィリアムス |
7 | 堀川 隆延 |
前半 | ||
2 | トライ | 0 |
2 | ゴール | 0 |
0 | ペナルティG | 2 |
0 | ドロップG | 0 |
14 | 合計 | 6 |
後半 | ||
4 | トライ | 2 |
4 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 2 |
0 | ドロップG | 0 |
28 | 合計 | 18 |
42 | 合計 | 24 |
三洋電機ワイルドナイツ | |
1 | 立川 大介 |
2 | 山本 貢 |
3 | 相馬 朋和 |
4 | 福永 昇三 |
5 | ルーク・トンプソン |
6 | 川口 大 |
7 | 赤井 大介 |
8 | サミュ・バファフォラウ |
9 | 池田 渉 |
10 | 中村 雅啓 |
11 | 石川 安彦 |
12 | 榎本 淳平 |
13 | 霜村 誠一 |
14 | 山内 智一 |
15 | 吉田 尚史 |
リザーブ | |
1 | 佐藤 明善 |
2 | 宮本 安正 |
3 | マナコ 朗仁 |
4 | フィリップ・オライリー |
5 | 米元 勇一郎 |
6 | トニー・ブラウン |
7 | 三宅 敬 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
大田尾 竜彦選手のコメント
初めてスターティングメンバーに選ばれたこと、自分にとって素晴らしいチャンスがやってきたと気合も充分、いい意味で緊張感を持って試合に臨むことができました。
個人的な目標として「ミスをしない」そのことを胸に試合を迎えましたが、始まってみると、とにかく必死でした。けれども、そんな中でも自分を見失わずに、仕事をしっかりと正確にこなすことができたと思います。
チームとしては、ヤマハの一番の強みであるディフェンス面で失点を許したことに課題が残りましたが、個々にしっかり確認し合い、次の試合で同じ失敗を繰り返さないように、明日からの練習でリコー戦に備えたいと思います。
そして優勝を狙うヤマハにとって、もちろん次の試合でも、これから先の試合でも、もう負けることは許されません。そんな試合を戦うレギュラーに定着できるように全力で頑張りたいと思います。