2003-2004年度 トップリーグ 第5節 - 試合日程・結果
2003-2004年度 トップリーグ 第5節:リコーブラックラムズ戦の結果をご報告します。
2003-2004年度 トップリーグ 第5節
11/23(日) 12:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機ジュビロ 17
前半 10-7
後半 7-6
13リコーブラックラムズ
試合レポート
第5節、逆転勝利。強さを示し弱点を知る!!
1月23日(日)大阪近鉄花園ラグビー場にてトップリーグ第5節リコーとの試合が行われた。
前節の引き分けから1週間、5位のヤマハは確実に勝ち星をあげポイントをも稼ぎたい1戦、両チームともに日本人だけで構成されたFW勝負にも注目が集まった。
前半開始、11分に先制したのはヤマハ。敵陣ゴール前、SO堀川が起点となったラックからSH村田、CTB今利と展開し中央にトライ。幸先のよいスタートかと思われた。しかしここからヤマハは自らのミス、またリコーの前に出るディフェンスに苦戦しリズムを掴めず試合は拮抗したまま時間だけが過ぎた。ようやく得点が動いたのは38分、SO堀川が35mのペナルティゴールをきっちり決めて10-0。しかし41分自陣ゴール前でのリコーのモール攻撃からトライを許し10-7思いもよらないロースコアで前半を終えた。
誰もが納得のいかない自分達のゲームに「残り40分、ここからがスタート」と檄を飛ばし合い迎えた後半、しかし先制したのはリコー、3分に同点なるペナルティゴールを決めた。ヤマハはその後敵陣で採算FWで勝負をしかけるが、ゴールラインに届かず。そんな中流れを変えるべく、HO浜浦、SH田井中、WTBデラサウらが周囲の期待を背に次々と登場した。だが攻め込むもののリコーの粘るディフェンスに苦戦が続く。30分ゴール前で痛恨ペナルティ。勝ち越しを許した。けれどもまだ時間はあった。それは35分のこと、自陣22m中央のラックから右へ素早く裁かれたボールがFL木曽へ。そしてライン際、絶妙なタイミングで放たれたボールを手にしたのは現役フィジー代表のデラサウだった。デラサウは、ボールを手にいっきに加速するとリコーのディフェンスを次々と交わし70メートルを独走、勝ち越しとなるトライをあげた。持った瞬間に歓声があがる、ボールを持つ事を誰もが楽しみにしている、デラサウはそんな選手だ。そして彼に生きたボールを渡すまで15人は最後まで走り続けた。SO堀川のゴールも決まり17-13でノーサイド。ヤマハは3勝目をあげた。
逆転劇で得た勝利、ほっとした瞬間にも選手に笑顔はなかった。ハイレベルな試合、長いリーグを戦う上ではどんな状況でもまず勝つこと、それが第一である。第5節、悪状況の中掴んだ勝利はやはりヤマハの強さなのだ。しかし目指すものはもっと高い。選手の表情は「勝ち方にもこだわる」ヤマハのそんな姿勢の現れだろう。勝ち星をあげ、弱点を学んだ。100%を出さない試合などないが、今日の勝利は次節ヤマハスタジアムで120%で戦う力を与えてくれた。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機ジュビロ | |
1 | 高木 重保 |
2 | 中林 正一 |
3 | 中越 将通 |
4 | 中野 大介 |
5 | 勝又 貴光 |
6 | 久保 晃一 |
7 | 木曽 一 |
8 | 澤田 昇 |
9 | 村田 亙 |
10 | 堀川 隆延 |
11 | ワイサキ ソトゥトゥ |
12 | タンバイ マットソン |
13 | 今利 貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 四宮 洋平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
出血時一時交代 | 前半22分 | 15→21 中垣 祐介 |
出血時一時交代 | 前半35分 | 15→21 中垣 祐介 |
出血時一時交代 | 後半3分 | 8→19 本間 俊治 |
交代 | 後半12分 | 2→16 浜浦 幸光 |
交代 | 後半15分 | 9→20 田井中亮範 |
交代 | 後半15分 | 12→22 ヴィリモニ・デラサウ |
出血時一時交代 | 後半36分 | 3→17 河田 圭祐 |
前半 | ||
1 | トライ | 1 |
1 | ゴール | 1 |
1 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
10 | 合計 | 7 |
後半 | ||
1 | トライ | 0 |
1 | ゴール | 0 |
0 | ペナルティG | 2 |
0 | ドロップG | 0 |
7 | 合計 | 6 |
17 | 合計 | 13 |
リコーブラックラムズ | |
1 | 友利 玲臣 |
2 | 滝澤 佳之 |
3 | 中地 嘉明 |
4 | 磯岡 和則 |
5 | 田沼 広之 |
6 | 伊藤 鐘史 |
7 | 後藤 慶悟 |
8 | 龍 啓之助 |
9 | 月田 伸一 |
10 | 森嶌 正人 |
11 | 太田 幸己 |
12 | 西村 圭哉 |
13 | エロニ・クラーク |
14 | 筑井 賢二 |
15 | グレン・オズボーン |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交代 | 前半35分 | △15→21 斉藤 敦 |
交代 | 前半38分 | △5→19 トロイ・ジャックス |
交代 | 後半16分 | △8→22 赤羽根拓也 |
交代 | 後半23分 | △22→18 石井 誠 |
得点経過
前半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
前半11分 | ヤマハ | ゴール前3mポスト右ラックから[9]-[13]と左に展開し、中央にトライ | T | 5 |
ヤマハ | [10]G成功 | G | 7-0 | |
前半24分 | リコー | 左中間15m[15]PG不成功 | PGx | 7-0 |
前半38分 | ヤマハ | 中央35m[10]PG成功 | PG | 10-0 |
前半41分 | リコー | 左ゴール前5m、ラインアウトからモールを形成し[11]が持ち出し、左中間にトライ | T | 10-5 |
リコー | [21]G成功 | G | 10-7 |
後半 | チーム | 選手 | 種類 | 得点 ヤマハ-リコーブラックラムズ |
後半3分 | リコー | ポスト右前15m[21]PG成功 | PG | 10-10 |
後半30分 | リコー | 右中間ゴール前20m[21]PG成功 | PG | 10-13 |
後半35分 | ヤマハ | 自陣22m中央付近ラックから[9]-[10]-[13]-[7]-[23]と繋ぎ左中間にトライ | T | 15-13 |
ヤマハ | [10]G成功 | G | 17-13 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
ソトゥトゥ選手のコメント
トップリーグは毎週毎週、本当にハイレベルなゲームが行われています。第4節でNECと非常にハードでハイレベルなゲームをし、今日のゲームではヤマハは少しリラックスしすぎていたのかもしれません。
ミスも多く思うようにならない、非常に悪い状況ではありましたが、そんな中でもゲームに勝ったこと、また全てのゲームにおいて全力を尽くすということを今日学ぶことができたということは本当によかったと思います。今日のゲームから得たこと、次のホームゲームサントリー戦でしっかり修正して臨み全力を尽くすだけです。
はじめてのヤマハスタジアムでのゲーム、本当に楽しみでなりません。ジュビロの迫力あるラグビーを皆さん是非ともスタジアムで観戦してください。