第55回全国社会人ラグビー大会 第3戦 - 試合日程・結果
第55回全国社会人ラグビー大会 第3戦:近畿日本鉄道戦の結果をご報告します。
第55回全国社会人ラグビー大会 第3戦
1/ 2(木) 14:00
:近鉄花園ラグビー場
ヤマハ発動機 26
前半 5-26
後半 21-12
38近畿日本鉄道
試合レポート
今季初黒星は「いい薬」!!
2003年がやってきた。ヤマハにとって最初の試合は全国社会人大会予選プール3回戦、近畿日本鉄道との試合。ここまでシーズン始まって以来無敗で年越し、チームは試合を重ねるごとに確実にレベルアップし、その強さを証明していた。そんなヤマハも関西リーグでの近鉄戦で勝ち方に納得した者はいなかった。いつも以上に増した気迫の中キックオフの時間が待たれた。
近鉄のキックオフ、この日先制したのはヤマハではなかった。2分にパスミスから一瞬の隙をつかれトライを許す。しかし、そのすぐ後ヤマハは忽ちリズムを掴んだ。4分、敵陣22m左スクラムからNO.8木曽がサイドアタック。SH村田が自らボールを持ち出しゴール前へと迫りWTBソトゥトゥへパス。中央のラックから再びSH村田、SO堀川、CTBマットソンと右へ展開し、最後はFB四宮が右中間に持ち込んだ。これで試合を振り出しに戻した。しかし直後6分、再び近鉄にトライを許した。いつも通 り落ち着いた表情のヤマハは、また直ぐ自分達のリズムで近鉄陣内へと攻め込む、が思うようにトライが取れない。そして14分、さらに28分と攻め込みながらもゴールラインを割れないヤマハが近鉄に連続して失点を許した。前半の終了間際までヤマハの怒涛の攻撃が続く。近鉄は溜まらずペナルティ。そんなシーンを繰り返し前半を5-26で終了した。だがリードされていることに焦りを見せた者はいなかった。ハーフタイムにはいつも通 りキャプテンを中心に全員で前半を振り返り、後半のゲームプランを確認した。関西リーグでも苦しい試合を勝ち抜いてきた今のヤマハにとってリードされていることや、得点差は問題ではない。ロッカールームに響いた叫び声がこれからの奮起を予感させた。
後半開始、ヤマハはキックオフと共に近鉄陣内に激しく攻め込んだ。4分、ゴール前5m左のラインアウトからモールを形成、前半の鬱憤を晴らすかのようにじりじりと進む。そしてHO中林が左中間へトライ。反撃が始まった。直後にもWTBソトゥトゥがゴール右隅に襲いかかるがトライならず。さらに12分、敵陣22m右ラインアウトから再びFWがモールで突き進む。そしてゴール前のラックからSH村田が左へ展開、SO堀川、CTBマットソン、WTBソトゥトゥ、と繋ぎ最後にボールをもらったFB四宮が2本目となるトライをゴール左隅に決めた。堀川のゴールキックも決まり19-26と迫った。完全にヤマハのペースかと思われた。しかし、近鉄も再び反撃を開始、21分にトライ。いつしか自分達のリズムが崩れヤマハに焦りが見えた。さらに近鉄は36分に再びトライで点数を重ねた。終了間際の40分、なんとか流れを呼び戻そうと攻める中、敵陣22m中央のラックからSH村田が左へ展開、SO堀川からNO.8木曽へ繋ぎ中央へ執念のトライ。ゴールも決まるが及ばず、26-38で今季初の黒星となった。
試合詳細・メンバー
ヤマハ発動機 | |
1 | 高木重保 |
2 | 中林正一 |
3 | 中越将通 |
4 | 中野大介 |
5 | 勝又貴光 |
6 | 久保晃一 |
7 | 本間俊治 |
8 | 木曽 一 |
9 | 村田 亙 |
10 | 堀川隆延 |
11 | ワイサキ・ソトゥトゥ |
12 | タンバイ・マットソン |
13 | 今利貞政 |
14 | 西村 弥 |
15 | 四宮洋平 |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
交代 | 後半15分 | 15→22 奥 亙 |
負傷交代 | 後半18分 | 14→21 長谷川賢 |
交代 | 後半28分 | 1→16 宮田博満 |
前半 | ||
1 | トライ | 4 |
0 | ゴール | 3 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
5 | 合計 | 26 |
後半 | ||
3 | トライ | 2 |
3 | ゴール | 1 |
0 | ペナルティG | 0 |
0 | ドロップG | 0 |
21 | 合計 | 12 |
26 | 合計 | 38 |
近畿日本鉄道 | |
1 | 斉藤展士 |
2 | 辻本 裕 |
3 | 浜辺 和 |
4 | 阿部浩之 |
5 | ベンハー・キバル |
6 | 大谷久志 |
7 | 中川和幸 |
8 | 佐藤幹夫 |
9 | 前田隆介 |
10 | 吉村太一 |
11 | 栢本和哉 |
12 | 大藪 淳 |
13 | 山崎明俊 |
14 | 西尾忠弘 |
15 | フィリップ・ラヤシ |
交替・入替 | ||
種類 | 時間 | 背番号 |
出血時一時交代 | 前半8分 | 2→16 若林文則 |
出血時一時交代 | 前半28分 | 5→18 リオ・ファラニコ |
交代 | 後半28分 | 5→18 リオ・ファラニコ |
交代 | 後半38分 | 12→22 藤坂将至 |
ヤマハ発動機ジュビロ(ラグビー)
チームのコメント
2003年最初の試合を白星で飾れなかったことは悔しい結果となりました。しかしこの1敗は次のステップへ進むための試練、「いい薬」選手達は多くを反省し気持ちを引き締めました。結果 を謙虚に受け止め、さらなる飛躍に繋げたいと思います。本当に負けられないトーナメントに向けて、チーム一丸努力を惜しみません。ご声援宜しくお願い致します。