新開発エンジンをVXシリーズ3機種に搭載 マリンジェット2016年モデルを発売

2015年10月21日発表

　ヤマハ発動機株式会社は、水上オートバイ「マリンジェット」の2016年モデル計11機種を2015年12月1日より順次発売します(VXシリーズ3機種は2016年3月1日発売)。
　2016年モデルでは、根強い人気を誇る中位モデル「MJ-VX Cruiser」「MJ-VX Deluxe」、エントリーモデルとして定評のある「MJ-V1 Sport」の3機種において、新たに開発したマリンジェット専用エンジン「TR-1」を搭載するなどモデルチェンジを行いました。
　新開発した3気筒4ストロークエンジン「TR-1」は、前年モデルでリニューアルしたVXシリーズの艇体とのベストマッチを目指して開発したマリンジェット専用エンジン。1,049cm³の排気量ながら、従来の搭載エンジンに比べ25kgの軽量化と、13%の出力アップを果たし、搭載モデルの運動性を向上させるとともに、メンテナンス性についても改善を図りました。
　また、新たにHOエンジンを搭載したクルーザータイプのニューモデル「MJ-VX Cruiser HO」を投入したほか、スーパーチャージャーエンジンを採用した上位モデル「MJ-FX Cruiser SVHO」「MJ-FX SVHO」「MJ-FZS SVHO」から一人乗りのスタンディング・モデル「MJ-SuperJet」にいたる全機種でグラフィックおよびカラーチェンジを行いました。

法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・検査登録関係諸費用などは含まれておりません。

マリンジェット2016年モデルの主な特長

新開発の専用エンジン「TR-1」を3モデルに搭載

【対象モデル】
　MJ-VX Cruiser/ MJ-VX Deluxe/ MJ-V1 Sport

　新開発のエンジン「TR-1」は総排気量1,049cm³、3気筒4ストロークのマリンジェット専用エンジン。減速機の省略やオイルタンクの一体化、パーツの小型化等、革新的な技術により、エンジン本体の大幅な小型化と軽量化を目指しました。その結果、従来のVXシリーズ搭載エンジンに比べ、25kgの軽量化を果たすとともに、最大出力をアップしました。
　また、オイルフィルターの取り付け位置最適化、オイル交換用のアクセスパイプの新設、ワンタッチで交換できるエアエレメントなどメンテナンス性を向上させています。

革新的デバイス「RiDE(ライド)」の採用

【対象モデル】
　MJ-FX Cruiser SVHO/ MJ-FX SVHO/ MJ-FX Cruiser HO/ MJ-FX HO/ MJ-VXR/ MJ-VX Cruiser

　「RiDE」は、リバースゲートの作動とスロットル調整を左手側の「RiDE」レバーの操作に連動させることで、減速や後進、減速しながらの旋回など、操縦性を向上させる革新的デバイスです。また、離着岸時の操船をハンドルから手を離さずに行えること、ノーズダイブ(船首部が水面に突っ込む状態)が少なく安定感のある急減速ができることも「RiDE」の特徴です。

進化したナノエクセルを採用し艇体の軽量化を実現

【対象モデル】
　ナノエクセル2：MJ-FX Cruiser SVHO/ MJ-FX SVHO/ MJ-FZS SVHO
　ナノエクセル：MJ-FX Cruiser HO/ MJ-FX HO/ MJ-VXR/ MJ-VX Cruiser HO/ MJ-VX Cruiser/ MJ-VX Deluxe/

　ハル(艇体)、およびデッキの素材にヤマハ独自の超軽量素材「Nano Xcel(ナノエクセル)」と、それに改良を重ねた「Nano Xcel 2」を採用。「Nano Xcel 2」はSVHOエンジン搭載モデル3機種に採用。強度、剛性は維持しつつ、通常のナノエクセルに比べ18%の軽量化を達成し、採用モデルの運動性能を向上させています。

最適な走行姿勢に設定するエレクトリック・トリム・システム

【対象モデル】
　MJ-FX Cruiser SVHO/ MJ-FX SVHO/ MJ-FX Cruiser HO/ MJ-FX HO/ MJ-VXR

　ボタン操作によりトリム(艇体の姿勢)を設定できる電動トリムシステムです。素早いプレーニング状態への移行や、波のコンディションに合わせた艇体姿勢の調整などライダーの好みの走行をサポートします。

マリンジェット2016年ラインアップ