最大ボリューム市場にニューモデルを投入 フィッシングボート 「YFR」 を発売

2014年6月5日発表

　ヤマハ発動機株式会社は、フィッシングボートに求められる釣り機能を高次元で実現した27フィートのスタイリッシュなフィッシングボート「YFR」を開発し、2014年7月7日より発売します。
　景気の回復基調を受けて国内のプレジャーボートの2013年の新艇登録数（5〜10m未満）は、2011年との比較で約118%^*と増加傾向にあります。「YFR」は好調なボート市場の中でもボリュームゾーンとなるフィッシングボートのカテゴリーに投入するニューモデルで、高い走行性能と機能性の両立を目指して開発しました。*日本小型船舶検査機構による船舶統計データ「第一回定期検査（新造船のみ）」による。
　主な特長としては船底に独自技術「STEP HULL（ステップハル）」を取り入れた新設計のハル（船体）を採用し、スピードや安定性といった基本性能に加え、風流れ抑止性能、後進時の舵効き性能などを高次元で実現しています。また、ワイドなデッキ形状を持つ好評のスクエアバウや広いサイドウォーク（ブリッジ横の通路）幅の採用、トランサム（船尾）デッキの設置等により、27フィートクラスとしては最高レベルの広々とした釣りスペースを確保。さらに大人4人がゆったりと座れる快適な居住空間を確保するなど、ベテランのフィッシングファンを満足させるさまざまな釣り機能をヤマハらしい洗練されたデザインのなかに織り込みました。
　エンジンはヤマハ4ストローク船外機「F250D」（総排気量4,169cm³、183.9kW/250ps）を標準搭載しています。

法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・検査登録関係諸費用などは含まれておりません。

主な特長

走行性、乗り心地、安定性を徹底追求した新開発の船体

　横安定性を高めるリバースチャイン（チャイン＝船側外板と船底外板の交点）と風流れ抑止に定評のある船底板W.T.B.（ウェーブ・スラスター・ブレード） 、後進時の舵効き性能を高める新技術の「STEP HULL」（船底後尾に段差を持たせた新技術）を効果的に組み合わせた新開発のハルを採用しました。
　スクエアバウを採用し、走行時の水しぶきのデッキへの打ち込みを抑え、快適な走行を実現します。
　ブリッジの高さを抑えた美しいフォルムはデザイン性ばかりでなく風流れの抑止効果向上にも寄与しています。

釣りやすさを追求した設計とデッキレイアウト

　ワイドなスクエアバウと船外機を挟むように配置したトランサムデッキの採用、船体とブリッジのスケールバランスを配慮したデッキレイアウト等により、27フィートクラスとして最大レベルの釣りスペースを確保しました。
　トランサムデッキは専用のスターンレール（オプション）との組み合わせにより、キャスティングポジションとして機能します。
　ブリッジ横に広いサイドウォークを確保し、前後のデッキ間の移動がスムーズに行えます。

快適な釣行を実現する優れた居住性

　キャビン内はダンパー付きのドライバーシート、ナビゲーターシート、および2人分のパッセンジャーシートを配備。大人4人がゆったりと座れます。
　個室トイレを標準装備したほか、バウバースはクッションを標準とし、寝台として使用することができます。

フィッシングユーザーの高い要求に応える機能性と装備

　構造上生まれるデッドスペースの削減と活用により収納力を向上。サイドウォークの下にはボートフックなど長尺物の収納スペースを確保しました。また、キャビン内フロア下にも広い収納庫を用意し、人が入れるほどのフロアハッチを設けることで、大物収納を可能にしています。
　アフトデッキ（後部甲板）周りのガンネル（舷側厚板）は釣り艤装などを考慮し、ガンネルカバーを用いないオープンガンネルを採用。またガンネルトップを合成ウッド材にすることで、ロッドホルダーなどの取り付けを容易にするとともに、デザインアクセントとして上質感を訴求し、作業の台座としても機能します。
　離着岸を容易にするバウスラスターの装備を可能としています（オプション）。
　流し釣りで威力を発揮するFSR（フィッシングサポートリモコン）を装備したバリエーションモデル（YFR-FSR）を用意。また、バウデッキやアフトデッキのフィッシングポジションでもFSRの操作や低速でのボートの操縦を可能とするハンディリモコンをオプション設定しています。

【側面図、デッキレイアウト図】　※オプション装備品を含む

主要諸元