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新興国向け小型浄水装置「ヤマハクリーンウォータ-システム」 「グッドデザイン金賞」を受賞

2013年11月7日発表

 ヤマハ発動機株式会社の新興国向け小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2013年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」受賞製品を対象に審議された特別賞審査会において、「グッドデザイン金賞」を受賞しました。グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)は、2013年度に選ばれた全てのグッドデザイン賞受賞対象の中で、時代的課題をより高度に解決した質の高いデザインに贈られるものです。

 「ヤマハクリーンウォーターシステム」は、飲用水不足に悩む新興国の人々に向けた浄水システムです。“緩速ろ過”という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造が特長で、フィルター交換や専門技術者によるメンテナンスの必要がないため、新興国の住民自らが運営できると手軽さが好評を得ています。きれいにろ過された水が人々の衛生概念を向上させたばかりでなく、システムを導入した村落のいくつかでは、実際に下痢や発熱などの病気が大幅に減少した調査結果が得られています。また、暮らしの面では、女性や子どもたちが水汲み労働から解放された結果、学習や生産活動を行えるようになったり、水配達などの新ビジネスによる村落開発が始まるなど、人々の暮らしに様々な変化をもたらしています。

 なお当社製品では、2001年の500ccスクーター「TMAX」、国際公認FRP製特設プール「水夢21」、2003年のヤマハ エレクトリックコミューター「Passol(パッソル)」、2005年のヤマハ エレクトリックコミューター「EC-02」が、同様に「グッドデザイン金賞」を受賞しています。



新興国向け小型浄水装置
「ヤマハクリーンウォーターシステム」
[審査委員の評価]
生活に欠かすことのできない「安全な水」を新興国において確保する取り組みであり、日本企業の国際貢献活動の模範として高く評価した。特に評価できたことは、電力を極力使わず重力を利用した原理的ろ過システムであり、現地の人によるメンテナンスを可能としている点は、新興国の事情を理解したシステムデザインとして秀逸である。また衛生面の維持に貢献しながらも、女性や子どもたちを労働から解放する点などは、技術先進国の生活的価値を提供する支援であり、日本のデザインの未来を示す取り組みである。



[当社デザインディレクター吉良康宏の受賞コメント]
今回の金賞受賞は、人々の生活を豊かにできるシステムデザインとして評価頂いたものであり、大変喜ばしく思っています。今後も、外観デザインだけにとどまらない幅広いデザイン活動を通じ、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供し続けたいと思います。

 [ヤマハ発動機 グッドデザインアワードサイト]
 http://global.yamaha-motor.com/jp/yamahastyle/design/award/good_design_award_2013/
 [クリーンウォーターシステムを取り上げたムービードキュメンタリー「Moving You」]
 http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/movingyou/001/

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