アシスト走行可能距離の表示機能を採用した　幼児2人同乗基準適合の電動アシスト自転車3機種　2013年モデルを発売　ユニセックスなカラーバリエーション拡大

2013年1月9日発表

　ヤマハ発動機株式会社は、幼児2人同乗基準に適合した電動アシスト自転車PAS Kiss^※1（パス キッス）シリーズ2機種と、PAS Raffini L（パス ラフィーニ　エル）、あわせて3機種の2013年モデルを2月14日より発売します。販売台数は20,000台（日本国内・年間・3機種の合計）を計画しています。

　なお、3機種ともに、きめ細かな制御によるスムーズでパワフルなアシスト走行性能、製品保証期間、親子安心傷害保険など、従来から好評を頂いている特長についてはそのまま継承しています。

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2013年モデルから名称を変更（従来はPAS リトルモア）

市場背景と概要

　1993年に世界で初めて電動アシスト自転車PASを開発・発売して以来、ヤマハ発動機株式会社では“人間感覚を最優先する”という開発当初の理念を受け継ぎながら、PASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上など、商品の熟成を重ねてきました。
　今回発売する幼児2人同乗基準に適合した3機種は、ベビーカーを卒業した親子が仲良く楽しくお出かけするときに安心・快適、そしておしゃれに乗れるモデルとして開発・販売、育児に積極的に参加する男性の増加などもあって、このカテゴリーについても需要が高まってきています。
　また、2013年は当社が世界に先駆けて電動アシスト自転車PASを1993年に開発・発売してから20周年を迎える節目の年となります。

製品の主な特長

残りアシスト走行可能距離が表示できるデジタルメーター付きスイッチ

　従来モデルではバッテリー残量と車速を数字で表示していたスイッチに、車速に代えて、選択している走行モードごとに残り何kmアシスト走行できるかの目安を1km単位で表示する機能を新たに採用。従来のバッテリー残量に加え、状況に応じた走行モードの選択や充電のタイミングを残りアシスト走行距離からも判断できるようになりました。（3機種共通）

ユニセックスで夫婦に似合うカラーバリエーションを拡大

　育児に積極的に参加する男性の増加や、子育てをしながらファッションコーディネートも楽しみたいユーザーの要望に応える6色を各モデルに設定しています。PAS Kissシリーズ2機種についてはサドルやシートポスト・スタンド・タイヤなどをブラック、幼児を乗せるスーパーエンジェルシート内装部はダークグレイに変更。男女を問わず、カラーにこだわりを持ってコーディネートを楽しむユーザーの要望に応えます。

幼児の安心を第一に考えた専用設計・充実装備

　低重心でまたぎやすい「オープンワイドタフフレーム」、てこの原理を応用してスタンドがかけやすい「らくらく幅広スタンド」、手元で簡単にハンドルを半固定できる「テモトデロック」、リヤにチャイルドシートを装着した時にも安心の「大型ドレスガード」など、幼児と運転する人の安心を最優先に考えた設計と装備。（3機種共通）
　PAS Kissシリーズに専用設計した標準装備の「スーパーエンジェルシート」は、ハンドルの回転軸上に重心があるため、ハンドルがふらつきにくく安定して走行できます。さらに、成長に合わせて高さを最大18センチまで無段階に調節できるヘッドサポート及び6段階に調整可能なフットレストも装備しています。なお「スーパーエンジェルシート」は、フットレストを閉めればバスケットとしても使用でき、子どもが成長した後、別売のフロントバスケットに付け替えも可能です。

安心の長期保証・付帯傷害保険・盗難保険

　「盗難保険」（購入から3年間有効）に加え、幼児を含む搭乗中の方を対象とした「親子安心傷害保険」（購入から１年間有効）が付いています。製品保証期間については、バッテリーは2年間、ドライブユニット・フレーム・フロントフォークは3年間の長期保証となっています。

耐久性に優れ、経済的なリチウムイオンバッテリー

　繰り返し充電が700～900回と耐久性に優れた8.9Ah小型軽量リチウムイオンバッテリーを搭載しています。

「S.P.E.C.3」によるきめ細かなアシスト

　内装3段変速機のギアポジションごとに最適なアシスト力を供給する当社独自の「S.P.E.C.3（スペックスリー／Shift Position Electric Control×内装3段変速）」を搭載。スピードセンサーにより走行速度を検出、モーター回転数との関係から選択しているギアを読み取ることによって、モーター回転数のみによる制御では成し得なかった広範囲にわたるアシストが得られるようになり、発進時から加速、巡航時はもちろん、坂道でもパワフルでなめらかな乗り心地を実現しています。

使い方にあわせて選べる走行モード

　ユーザーが好みや走行シーンに合わせて3つの走行モードから最適なアシストを選択できます。「S.P.E.C.3」との組み合せによって、きめ細かく無駄のないアシスト制御を可能にし、パワフルなアシストと走行距離の両立を実現します。また、走行モードは手元のスイッチで簡単に切り替えできます。

　「強」　パワフルなアシストが得られるモード
　「標準」　 アシストパワーと走行距離をバランスよく両立させるモード
　「オートエコモードプラス」　かしこく節電して走行距離を伸ばせるモード

主要諸元

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一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」をバッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。「標準パターン」の測定条件は以下の通り。
バッテリー新品、常温15～25℃、車載重量（乗員および荷物を合計した重量）65kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路（1km）、勾配4度の上り坂（1km)、平坦路（1km）、勾配4度の下り坂（1km）を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。

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容量は、Typ.容量（代表容量）として、当社が従来より使用している方法で測定したバッテリー容量であり、標準パターンで走行した場合に使用できるバッテリー容量の平均値。JIS C 8711によるとTyp.容量8.9Ahのバッテリーは定格容量8.4Ahとなる。

PAS Kissシリーズ
＊写真はPAS Kiss mini

PAS Raffini L

メーカー希望小売価格 （本体価格^※2）