空冷950cc・Vツイン搭載の"スポーティ＆クラシッククルーザー"　2009年　北米向けニューモデル　「V Star 950」　「V Star 950 Tourer」について

　ヤマハ発動機株式会社は、950ccの空冷・4ストロークV ツイン・F.I.エンジンを搭載するクルーザーの新製品「V Star 950」、及びウインドシールドやサイドバッグ、バックレストを標準装備する「V Star 950 Tourer（ツアラー）」をこのほど新開発、2008年12月より北米市場で発売する。軽快感とフルサイズの本物感を併せ持つのが特徴である。

　「V Star 950」及び「V Star 950 Tourer」 は＜スポーティ＆クラシッククルーザー＞をコンセプトに掲げ、扱い易い車体機能とパルス感を楽しめる走り、クラシックでモダンなスタイルを調和させたモデルである。1,000ccを越す大排気量クルーザーの人気が高い米国市場で、近年は一層扱いやすくライトウエイト・フィーリングを備えるモデルを待つ声が高く、このニーズに呼応した。空冷V ツイン、スチール製フェンダー、ベルトドライブ、ロー＆ロングスタイリング･･･というクルーザーの基本を継承し、細部に新技術を投入した。エントリー層を含めた幅広いニーズに応えるモデルである。

「V Star 950」 「V Star 950 Tourer」

2008年12月

「V Star 950」　
■ディープレッドメタリックK
■パープリッシュブルーメタリック7
■ブラックメタリックX
「V Star 950 Tourer」
■ブラックメタリックX
■ベリーダークレッドメタリック2
■シルバー3

1）新設計950cc・空冷Vツイン・SOHCエンジン
　新設計の950cc空冷4ストローク・60度V型2気筒・4バルブ・F.I.エンジンを搭載した。クランク軸・メイン軸・ドライブ軸の3軸配置は「V Star1300」と同一とし、排気量変更、空冷式投入、バランサーレス設計、及びこれに伴う主要な新パーツ類の織り込みでキャラクターを一新した。右出し2-1マフラーにはハニカム三元触媒を配し、排出ガスの浄化を促進、2008年CARB（カリフォルニア州大気資源局）規制値をクリアする環境性能を実現した。

2）新設計ダブルクレードルフレーム
　フレームは新設計スチール製ダブルクレードルフレームを採用。リアフレーム部は「V Star1300」同仕様で、スチールパイプを相互溶接してひとつのユニットとした。シンプルなヘッドパイプまわりが外観の特徴で、各ディメンション最適化の効果と重なり、軽量な空冷ならではのライト感あふれる走行性に貢献している。エンジンの懸架は、他のヤマハクルーザー同様リジット懸架として心地よいパルス感を強調した。

3）ロングホイールベースと軽量ボディ
　ホイールベースはクラス最長レベルの1,685mmの設定とした。車体重量は「V Star1300」 比で約20kg軽く、軽快なハンドリングに貢献。クルージングからワインディングまで、優れた走行性を引き出した。シートは「V Star1300」比で4mm低い低シートとなっている。

4）“新世代クラシック”を主張するボディ
　ボディ外観は“新世代クラシック”をコンセプトに、全体がひとつの動きを表現するストリームライン（水平サイン）が特徴である。ヘッドパイプまわりの余裕の空間は18インチタイヤの存在感を強調し、また空冷エンジンのシンプルさを強調している。

5）その他の特徴
　このほか、（1）メッキシリンダー＆鍛造ピストン、（2）V字ラインを描くバフ掛け処理のシリンダーフィン、（3）ローラーロッカーアーム、（4）インナーチューブ径41mm正立フロントフォーク、（5）アラミド系繊維採用のベルトドライブ、（6）新作8本スポークのキャストホイール、（7）スチール製フェンダー、（8）広々とした天面のティアドロップタンク、（9）高い位置で水平カットしたリアマッドガード、などを採用した。