フライングブリッジ・船外機仕様のサロンクルーザー　ヤマハ「LUXAIR」（ラクシア）新発売

　ヤマハ発動機株式会社では、全長25フィート（約7.5m）のサロンクルーザー「LUXAIR」（ラクシア）を4月9日より新発売します。
　「LUXAIR」は、居住空間の快適性、操船時の爽快感等をコンセプトとし、25フィートの艇体にフライングブリッジ（キャビン上部に設けた操船席）を備えたサロンクルーザーです。
　フライングブリッジには大人3名が座れ、開放感のある航行が可能でオープンエアーの爽快感を得ることができます。また、採光性に優れたキャビンは大人6人がくつろぐことができ、シートをフルフラットにアレンジできるなど、船中泊にも対応可能としました。
　搭載エンジンは環境にも優しい4ストローク船外機とし、F225Aの1基仕様や同F150Aの2基掛け仕様などのバリエーションを備え、ユーザーの多彩なニーズに対応しています。

　25フィートクラスのマルチパーパスボートでは、キャビンに操船席を置くセダンタイプが主流を占め、特に都市部においてはクルージングを手軽に楽しむ人気モデルとして認知されています。一方、キャビン上部に操船席を設けたフライングブリッジは根強い人気があるものの、25フィートサイズのボートでは重心の位置が高くなることから、走行時の安定性が損なわれる場合があり、フライングブリッジが装備されることは希少でした。また、こうしたことからフライングブリッジは大型艇のシンボルとしてこのクラスにおけるユーザーの憧れの装備として認知されてきました。
　このような市場概況を背景に、「LUXAIR」では長年蓄積されたデータを元に最新の解析技術を投入し、快適性を犠牲にすることなくクラス最大の幅広い船型を採用。さらにキャビンやフライングブリッジの位置を下げることで、ボート全体の重心位置を低くして、走行時の安定性を確保しました。このようにして「LUXAIR」は現行の国内モデルでは唯一となる25フィートのフライングブリッジ付きサロンクルーザーとして開発されたものです。

　従来の寝室（バウバース）と船室（キャビン）を分けた2ルームタイプではなく、25フィートの居住性を最大限に生かした1ルームタイプ。楕円形テーブルを中央に配置し、乗船者やロケーションに合わせてシートアレンジすることで、船首側のみのフラットシートやキャビン全体をフラットシートに出来る、多彩なシートアレンジが可能です。また大型の窓を採用することで採光性が良く、シートに座って海面が見渡せる視認性を確保しました。

シートアレンジによりキャビンのフルフラット化が可能（キャビン後方より）

　従来の解析技術であるY.P.D.S.＊1をさらに進化させ、25フィートの艇体をより強固なものとするために高剛性を可能とするハルデザインを採用。これにより従来よりも居住空間が拡大し、採光性の良い大型の窓と相まって高い快適性を持ったキャビンを実現しました。

　現行の25フィート国内モデルでは唯一のフライングブリッジを採用。フライングブリッジには大人3名が座れるシートを設置し、操船時の爽快感、自然との一体感を味わうことができます。

　斬新な窓のラインで個性と存在感を強調。マルチパーパスクルーザーとしての機能を満たすスタイリッシュなデザインを採用しました。インテリアにおいては暖かみのある色調で統一し、団らんの場、くつろぎの空間としての機能を高めました。

　搭載するエンジンを船外機とすることで、多様化するユーザーのマリンライフに合わせたエンジン選択が可能。4ストローク船外機F225Aの1基掛けとF150AおよびF115Aの2基掛けの3バリエーションを備えています

　カーテンや居住性を高めるエアコン、陸電装置など、ユーザーのニーズに対応する様々なオプションを設定しました。

　＊1 Y.P.D.S.＝YAMAHA boat Performance Development System
　　　艇体の構造解析や様々なシミュレーションが行える、ヤマハ独自のボート性能開発システム。