ヤンマー舶用システム（株）との共同開発1号艇　ヤマハ「UF-27 I/B」新発売

　ヤマハ発動機株式会社は、抜群の走行性能と乗り心地、釣り機能の大幅な向上を果たした本格的フィッシングボート「UF-27 I/B」をヤンマー舶用システム株式会社と共同開発し、12月1日より新発売します。
「UF-27 I/B」はクラス最大のフラットな後部デッキスペースを確保したほか、多様な艤装品の取り付けを考慮した設計など、釣り機能を徹底的に追及したフィッシングボート。多彩な釣りに対応し、本格的なボートフィッシングを楽しむことができます。
　またヤマハのフィッシングボート「YF-23」への採用で実績のある大型スケグ「W.T.B.」（Wave Thruster Blade=ウェーブ・スラスター・ブレード）を採用し、優れた風流れ抑止効果を実現したほか、凌波性、乗り心地を大幅に向上させました。
　エンジンは230馬力の高性能ディーゼルエンジン「SX421KM」を搭載し、優れた高速性能を実現しました。

ヤマハ「UF-27 I/B」

　「UF-27 I/B」はインボードディーゼルエンジン（船内機）を搭載したフィッシングボートで、エンジンの搭載位置を船体中央に設置できるため、後部のデッキスペースもフラットに広く確保することが出来るなどの特徴を持っています。
　このインボードディーゼルタイプのフィッシングボートは、釣行日数の多いボートフィッシング愛好者や比較的遠出を好むベテランユーザーに支持されています。「UF-27 I/B」はこうしたボートフィッシング愛好者や、そうした使い方を目指す層を主な対象として開発されたものです。27フィート（約8ｍ）という大きさは、少人数でも操船しやすく扱いやすいサイズで、フィッシングボートの中でもボリューム層となっている23～25フィート（約7ｍ）クラスのボートのユーザーにとってスムーズな乗り換えが可能な大きさといえます。
　ヤンマー舶用システム株式会社との共同開発にあたっては、技術面において、ヤマハの基本船型にヤンマーの外舵方式のノウハウを取り入れたことで、大幅な走行性能の向上を実現しました。また、製造資材や標準艤装品の共同購買などを行うことで、コストダウンが可能となり、消費者にとって魅力のある価格を実現しています。

　4人でゆったりと釣りができる、余裕のあるスペースを後部デッキに確保。また前部デッキにも2人での釣りが可能なスペースを確保しました。さらに全周をスムーズに移動可能なウォークアラウンドタイプのデッキレイアウトを採用しました。

　船底のキール部に、水中で横方向への抵抗力となり、風流れを最大限に抑止する大型のスケグ「W.T.B.」を採用。船体後部に設置するスパンカー（風に対して船を立てるために使用する帆=オプション）の効果とも相乗し、プレジャー向けフィッシングボートとしては高レベルの風流れ抑止性能を実現しました。

　ボリューム感のある力強い艇体に高性能ディーゼルエンジン「ヤマハSX421KM」（230馬力）を搭載し、クラス最高のスピード性能を実現しました。また「W.T.B.」の採用は風流れ抑止だけでなく、ソフトな着水、凌波性を生みだし、乗り心地を大幅に向上させました。

　4人が座ることのできる広いキャビン空間を確保しました。また、キャビン内前方スペースは大人が手足を伸ばして横になれる余裕のスペースを確保。仮眠スペースとしてだけでなく、物入れとしても十分なスペースを生み出しています。

　スパンカーや微速リモコン、ウインドラス（アンカー用のウインチ）など釣りに対応し、機能を一層高めるための豊富なオプションを用意しました。また後部デッキには艤装のしやすいオープンガンネル（ビスや補強材の取り付けなど艤装作業性を考慮した設計）を採用しました。キャビンのダッシュボード上には10インチの航海計器モニターが2台設置できるスペースを確保しています。