４サイクル250cc５速ミッション搭載　ヤマハレーシングカート『Winforce M250WR-F』　新発売

　ヤマハ発動機(株)は、４サイクル250ccエンジンを搭載したヤマハレーシングカート『Winforce M250WR-F』を2003年４月25日より新発売します。
　『Winforce M250WR-F』は、国内外のモトクロスレースで数々のタイトルを獲得している水冷DOHC５バルブエンジン採用のモトクロスマシン「YZ250F」のエンジンをベースに、カート用に改良を施し、搭載する、本格的な４サイクルミッションカートです。

ヤマハレーシングカート『Winforce M250WR-F』

　レーシングカートは、大きく分けると、エンジンから駆動を直結する「ダイレクトカート（ミッションなし・一部、初心者向けにリコイルスターター及びクラッチ装備のタイプもあり）」と、手動クラッチを装備しシフトチェンジが可能な「ミッションカート」の２つがあります。
　ダイレクトカートは、一般的にカート専用コースで走行するのに対し、ミッションカートはミッション装備による絶対性能の高さもあり、本格的サーキットでの走行に適しています。
　ミッションカートユーザーは、ダイレクトカートを経験後、ミッションカートにステップアップすることが最も多くなっています。ミッションカートは、アクセルとブレーキペダル操作にシフト操作も加わり、ハイレベルなドライビングが求められ、絶対的なスピードと加速感を求めるユーザーニーズに対応しています。このような事からも、ミッションカートはダイレクトカートの上位に位置づけられています。
　ヤマハのミッションカートには、昨年11月より発売して好評を得ている２サイクルエンジンを搭載した『M125YZ』および『M85YZ』があります。
　このたび新発売する『Winforce M250WR-F』は、４サイクル水冷DOHC５バルブ、250ccの５速ミッションエンジンを搭載した最上級モデルで、本格的なサーキットで走行し、より４輪レースに近づいたフィーリングを楽しみたいユーザー向けとなっています。

　搭載するエンジンは、国内外のモトクロスレースで数々のタイトルを獲得している「YZ250F」の４サイクルDOHC水冷５バルブ単気筒250ccエンジン（バルブは軽量チタニウムを、シリンダーヘッドは同マグネシウムを採用）をベースとして、始動の容易なセルを装備。モトクロスレース専用エンジンならではのハイパワーと４サイクルならではの幅広いトルク特性やメンテナンス特性を生かしながら、カート用にさらに改良を加え、ミッションカート専用シャシーとの最適化を図りました。

　ミッションカート「M125YZ」および「M85YZ」で定評のクロームモリブデン鋼管材質タイプの「WF-II」シャシーを採用。従来モデルの優れた特徴をそのままに、フロント廻りの操縦安定性を向上、コーナリング時のステアリングレスポンスをさらに進化させました。
　フロントには、スタビライザーを装着し、シャシーの高剛性を確保するとともに、ドライバーやサーキットコンディションに合わせて幅広いセッティングを可能としました。また、ブレーキは、フロント２枚、リア１枚のトリプルディスクブレーキを装着。制動距離を大幅に向上し、高いコントロール性能も達成しています。

　サーキットカート用汎用カウルは、直線路の長い本格的なサーキットでの走行を考え、より空力特性を重視し、斬新なデザインを取り入れました。ほぼ全タイプのカートに装着対応できます。
　フォーミュラヤマハ協会認定・F100、SK、耐久マシン用

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