ドライバーの嗜好に合わせて選択可能　2003年モデルヤマハレーシングカート　新発売

　ヤマハ発動機（株）は、中・上級者を対象とした「Super Winforce」シリーズをフルモデルチェンジした、ヤマハレーシングカート2003年モデル『WF100SD-K』 『WF100SP-K』および『WF100SD-A』 『WF100SP-A』 『WF100SD-S』 『WF100SP-S』を2002年12月15日より新発売します。

ヤマハレーシングカート『WF100SD-S』

《商品概要》

　ヤマハSLカートレースから、地方選手権、全日本選手権まで幅広く、そのハイポテンシャルを実証している「Super Winforceシリーズ」。2003年ニューモデルは、現行の『WF-K』および『WF-A』をベースに熟成化を図り、操縦安定性をさらに向上させました。
　また、『WF-K』および『WF-A』のそれぞれの特徴的な機構を取り入れた『WF-S』を新たにラインナップに加え、ドライバーのニーズに選択できる幅が広がりました。
　「Super Winforceシリーズ」は、ヤマハSLカートレースをはじめ、地方選手権はもちろん、エンジン、タイヤを変更するだけでトップカテゴリーの全日本選手権まで出場が可能となっています。

《主な特徴》

■　車体関係

『WF-K』

　『WF-K』フレームは、ドライバーのキャリアや乗り方を問わないオールマイティモデルと位置付けられ、中・上級向けフレームとして1995年から発売のスタンダードタイプです。

『WF-A』

　『WF-A』フレームは、全日本選手権等のレースで得たノウハウがフィードバックされ、よりレース実戦でのハイポテンシャル化を狙ったモデルです。

『WF-S』

　『WF-S』フレームは、『WF-K』と『WF-A』のそれぞれの良さを併せ持ち、中間的な操縦性を狙ったモデルとなっています。
　２タイプと異なる点は、フロントナックル間を脱着式のスタビライザーで連結することにより、フロントの剛性を高め、グリップの向上を図っている点です。また、フレームセンターの絞り部分も、やや後方に位置し、安定したシャシーコントロール域を確保してコントローラブルな特性を引き出しています。リアスタビライザーはφ50mmタイプの中空鋼管リアアクスルシャフトを標準装備しています。

■　外装パーツ
　サイドボックス、フロントカウル、フロントパネルなどの外装パーツは、レッド、イエロー、ブルー、ブラック、ホワイト、シルバーの6色から好みに応じて選択を可能として、お客様の要望に応えられるものとしました。

■ フレーム単体 　 レーシングカートは、エンジン、フレーム、タイヤなどの各コンポーネントの組み合わせで構成されています。ヤマハは従来からステップアップや交換用としてリプレイス用フレームキットとして単体販売していますが、03年モデルについてもエンジンレスの状態の『WF-K』『WF-A』『WF-S』として販売します。 　シート、ステアリング、ホイール、サイドボックス、フロントパネル、フロントカウルなどの外装パーツをセットしています。 『WF-K』 ３０９，０００円（税別） 『WF-A』 ３４０，０００円（税別） 『WF-S』 ３４０，０００円（税別）

■　エンジン関係

< KT100SD >
　完成車キット３車種に搭載されているエンジン『KT100SD』は、世界のスタンダードと言えるカート専用エンジンです。日本のヤマハSLカートレースの主力エンジンとしてだけでなく、レーシングカートの本場ヨーロッパはもとより、アジア、オセアニア、北米の各諸国でも高い評価と人気を博しています。100cc・空冷２サイクル・単気筒・ピストンバルブで扱い易さと耐久性に優れています。

< KT100SP >
　完成車キット３車種に搭載されているエンジン『KT100SP』は、『KT100SD』をベースにさらに高回転域でハイパワー化を図った高性能エンジンです。地方選手権の「FP2」クラスおよび、ヤマハSLカートレース上級クラスに該当する「SPストック」用のエンジンです。

ヤマハSLカートレース対象クラス