レーシングテクノロジーの結晶　6速ミッション搭載のヤマハレーシングカート　『M125YZ』『M85YZ』新発売

　ヤマハ発動機(株)は、シフトフィーリングが楽しめる6速ミッションを搭載したヤマハレーシングカート2003年モデル『M125YZ』および『M85YZ』を2002年11月1日より新発売します。
　『M125YZ』および『M85YZ』は、フォーミュラカーに近いシフトワークを可能にし、ビッグスケールの4輪サーキットでのドライビングも楽しめるモデルです。

ヤマハレーシングカート『M125YZ』

《モデルの概要》

　レーシングカートのエンジンはタイプで大きく分けられ、エンジンから直結する「ダイレクトカート」と（ただし、一部初心者向けにクラッチ装備の変速機無しタイプもあります）、クラッチがつきシフトチェンジが可能な「ミッションカート」の２つがあります。ダイレクトカートは、コース長の比較的短いカート専用コースで走行し、ミッションカートは、カートコースは当然ながら、コース長の長く本格的な2輪・4輪サーキットでの走行に適しています。
　 ミッションカートについては、ダイレクトカートを経験してからステップアップするユーザーが最も多く、シフトワークとペダル操作が加わることにより、ドライビングはよりハイレベルとなり、絶対的なスピードと加速感を求めるユーザーニーズも多く、ミッションカートはダイレクトカートの上位に位置付けられています。
　『M125YZ』は2輪・4輪サーキットで、また『M85YZ』は従来のカートコースで、それぞれミッションカートの豪快さと面白さを気軽に楽しめるように、十分なパワーを発揮するエンジンとコントロールしやすいシャシーで、扱いやすいマシンに仕上がっています。

《主な特徴》

■ エンジン 　搭載されているエンジンは、モトクロス用マシンのエンジンをベースに、耐摩耗性に優れたセラミックコンポジットメッキシリンダーを採用。レーシングカート用に改良を施し、本来の瞬発力と粘り強いトルク特性を生かしながら、最適化を実現しました。クイックなシフトワークでパワーバンドを生かし、ダイレクトカートでは味わえない爽快な加速と伸びを発揮します。

■シャシー
　スプリントカートで定評のクロームモリブデン鋼管材質タイプの「WF-II」をミッション車用に改良。従来モデルの優れた特徴をそのままに、フロント廻りの操縦安定性、コーナリング時のステアリングレスポンスをさらに進化させました。
　また「M125YZ」「M85YZ」共に、フロントにスタビライザーを装着し、シャシーの高剛性を確保するとともに、ドライバーやコースコンディションに合わせて幅広いセッティングを可能としました。ブレーキは、ハイスピードに対応する、フロント2枚、リア1枚のトリプルディスクブレーキを装着。制動距離を大幅に向上したことで、高いコントロール性能を維持しています。

■エンジン単体
『YZ125-SK』
　モトクロス用125ccエンジンをミッションカート用に改良したハイパワーエンジンです。エンジン単体に補機類が付属したエンジンキットも設定。
　エンジンキットには、エキゾーストパイプASSY、サイレンサーASSY、取り付けステー類、ラジエター、スプロケット、エンジンブラケット、燃料ポンプASSYが含まれています。

『YZ85-SK』
　モトクロス用85ccエンジンをミッションカート用に改良したエンジンです。エンジン単体に補機類が付属したエンジンキットも設定。
　エンジンキットには、エキゾーストパイプASSY、サイレンサーASSY、取り付けステー類、ラジエター、スプロケット、エンジンブラケット、燃料ポンプASSYが含まれています。

『M125YZ』『M85YZ』のヤマハSLカートレース対象クラス