中国に部品開発供給センターの設立と中国本部構想について　- 新中期経営計画"NEXT50"での中国戦略 -

　ヤマハ発動機株式会社は、中国・江蘇省 蘇州工業園区において、中国での部品開発と世界のヤマハ生産拠点への部品供給センターとしての位置づけを持つ新会社の設立を決定し、2002年7月の稼動を目指し準備を進めています。

　新会社の名称は「ヤマハ発動機（蘇州）株式会社」、資本金を3000万元（約4.8億円）とし、当社が100%出資する計画です。
なお、新会社の事業目的は、
(1)中国部品メーカーの開拓・育成
(2)部品開発と委託加工
(3)当社海外生産拠点へのグローバルな部品供給
(4)中国市場に合致したモデル開発支援、です。
当社は新会社設立により、国内外のヤマハ製造拠点でのコストダウンを促進し製品競争力を更に向上させるとともに、中国国内での市場変化に合致した迅速なモデル開発を支援していきます。

　当社は、新中期経営計画の3ｹ年において、中国部品の積極的活用によるコストダウンの推進とともに、中国での二輪車販売の拡大に向けた基盤の再構築に取組んでいく方針であり、このたびの新会社設立は、その方針の一環です。

　また、中国国内での基盤再構築として、生産体制は、既存合弁（建設ヤマハ・南方ヤマハ・林海ヤマハ）の強化と見直しに加え、民間企業との合弁も検討するなかで、最良な生産基盤の構築を目指していきます。
また、販売体制は、WTO加盟後の更なる市場開放を睨み、完成車の輸入・販売を含め中国全土で効率的な運営ができる販売体制の構築を目指していきます。
さらに、当社は、二輪車以外に、マリンや特機など様々な商品を有しており、その各事業の販売拡大や新規事業の開拓を目指し、自立的に地域運営が出来る中国本部の設置も検討していきます。