使う人に優しい簡単操作を実現　ハンドル型電動車いす(四輪)ヤマハ 『マイメイト』新発売

　ヤマハ発動機(株)は、ハンドル型電動車いす(四輪)、ヤマハ「マイメイト」を2002年1月より新発売いたします。運転免許は不要、簡単な操作で歩行者並みの速度で歩道を通行できる介護保険対象品です。

　ヤマハ「マイメイト」は、乗り降りしやすい回転式シートや乗り心地のよい前後輪サスペンションにノーパンクタイヤ、さらに大型ヘッドライト、手軽に充電できる充電コードなどを装備した、高齢者向けの“ハンドル型電動車いす(四輪)”の新製品です。
　本製品は、1)ひとつのレバーで簡単に前進、後進、速度調整ができる【簡単操作】、2)カーブでの自動減速、緊急時の自動停止を行なう【安心自動調節】、3)ライトを点灯する時期や充電が必要になった時などを音声で知らせる【安心音声案内】などが特徴です。

　本モデルの発売により、ヤマハの「車いす」は、ハンドル型電動車いす(四輪)「マイメイト」から、片手で操作できるジョイスティックレバー付きの電動車いす「JW-I」、電動補助機能を備える介助用車いす「タウニィパス」などラインナップが充実しました。

　なお、「マイメイト」は10月24日(水)から26日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「第28回国際福祉機器展」及び、11月1日(木)から3日(土)まで開催される「2001東京国際自転車展」に展示出品されます。

ヤマハ『マイメイト』

　ヤマハ発動機では現代の大きな社会的課題とも言える健康・福祉分野への貢献、高齢化社会への対応の一環として、90年代前半より当社の持つ独自の制御技術・駆動技術を適用した手動車いす用の電動化ユニットの開発、製品化を行なってきました。
　中でも産業用ロボットの高度な制御技術を応用した手動車いす用電動化ユニット「JW-I」、またこの「JW-I」を手動車いすに組込んだ完成車「JW-I B」、さらに“パワー・アシスト・システム”を応用した手動車いす用電動補助ユニット「JW-II」、従来の車いすのイメージを一新したスタイリングの「JW-III」等のJWシリーズは根強い人気があります。

　一方市場では、高齢者の外出機会をサポートするハンドル型電動車いす(四輪)について、一層の利便性や、やさしい操作性を求める声が強く聞かれています。今回新発売のヤマハ「マイメイト」は、この市場ニーズに呼応し、快適で簡単な操作性、優れた速度調節機能、安心の音声案内機能などを実現した商品です。

1)操作が簡単なシーソー式アクセルレバーの採用
　ひとつのレバーで前進・後進・速度調節が簡単に操作可能。手を離すと停止、自動的に内蔵の電磁ブレーキがかかる仕組となっています。ハンドルの左右どちら側でも取り付け可能です。

2)握り込み停止機能とコーナー減速機能
　パニック時のレバーの誤操作(急な握り込みなど)を防止するため、必要以上の力でレバーを強く握り込むと自動的に停止する機能を備えました。
　さらに、カーブを曲がる時、自動的に速度が減速するコーナー減速機能と、緊急時には自動停止する機能がついているので、安全な速度での走行を可能にしています。

3)20種類の音声案内機能
　ライト点灯が必要な時や充電が必要な時期、また路面の傾斜状況などを音声で知らせる“音声案内機能”(お助けボイス)を備えています。歩行者への進路案内として「右に曲ります」「バックします」など、また急な坂道では「急な坂道です。安全に気をつけてください」など、さらに、「バッテリーが少なくなりました。充電してください」や「キースイッチを切ってください」といった案内も流れる安心便利な機能となっています。

4)防犯効果もある大型レッグシールドとフロントポケット
　雨や風から足元をガードする大型レッグシールドは、視界の妨げの少ない透明素材を採用しました。小物収納に便利なフロントポケットは、防犯効果を配慮し、シールドの内側に装備しています。

5)ソフトな乗り心地
　前後5cmの調節が可能なソフトシートは乗り降りしやすいよう45度・90度・180度と回転。また、ノーパンクタイヤと前後輪サスペンション装備で優れた乗り心地を実現しています。

　その他、1)ロック機構付きのブレーキレバー(通常走行時にはアクセルレバー開放で自動的に電磁ブレーキ作動)、2)家庭用コンセント対応充電コード(充電終了で自動停止)、3)自動消灯フラッシャー、4)ヘッドライト消し忘れ防止機能などを採用しました。