小型家庭用から業務用まで、全8機種　ヤマハ除雪機「スノーメイト」シリーズ2002モデルを新発売

　ヤマハ発動機（株）は、多彩な機能を搭載し、優れた操作性と粘り強いパワーで定評の家庭用／業務用除雪機、ヤマハ「スノーメイト」シリーズ2002年モデルを8月1日より発売します。
　また「かしこい除雪」をコンセプトに、"ジェットシューター"を装備した「YT-1070ED」（10馬力）と静音設計の「YS-870」（8.5馬力）を新たに追加設定しました。
　なお、その他の機種については、仕様変更せずに継続販売します。これによりラインナップは全８機種となり、ニーズに合わせた最適な1台が選べるようになりました。
（6馬力＝2機種、8.5馬力＝1機種、10馬力＝3機種、12馬力＝2機種）

ヤマハスノーメイト「YT-1070ED」		ヤマハスノーメイト「YS-870」

　小型除雪機は現在、国内で6馬力からオーバー12馬力クラスまで、各社から多彩なモデルが投入され、年間需要は約2万8千台に推移しています。主力は6～10馬力のモデルで、家庭用からリゾート整備、建設現場、駐車場整備など業務用まで幅広い用途があります。ヤマハのシェアは約20％で業界第2位となっています。
　この中でヤマハ「スノーメイト」シリーズの販売は、10馬力モデルを中心に、増加傾向（2001年度実績は対前年比120％）にあります。人気は、(1)投雪の方向が選べる、(2)オーガの高さ調節が容易、(3)石や木片を噛み込んでも安心、(4)路面の氷も砕きやすい、などの基本性能が支持を得ているためです。特に「YT-1070ED」は総合バランスの良さが評価され人気の高かった「YT-970ED」2001年モデルに"ジェットシューター"を搭載し、装備充実を図りました。
　さらに「YS-870」には、運転音65dB（当社比1/3）の低騒音化を実現した。

　スノーモビル技術を応用し、シュート内部に超高分子量ポリエチレン成形板を装着。摩擦係数が低いため、水分の多いベタ雪も遠くまで投雪が可能。さらに、面倒だったシュート根元の雪づまりも大幅に減少しました。

　エンジン部分をフルカバー。吸気サイレンサーと大型マフラーの採用、さらにエンジンの防振化などトータルな防音対策により、従来の1/3の低騒音化を実現しました。(当社比)

　寒冷時での始動を容易にし、小型除雪機では初となるオートチョークを採用。同時にスロットルレバーも廃止し、エンジン回転数調整も不要となりました。

　重いオーガクラッチ操作がスイッチひとつで可能な電磁クラッチを採用。女性や年配者への操作性向上を図りました。

　オイル残量がレベル以下になるとランプが点灯し、エンジンを守る油量警告装置を採用。うっかりミスを防止する親切機構です。

　高さ調節を簡単なレバー操作で自在に行えます。しかも雪の状態に合わせ、除雪作業をしながらの調節も可能にし、作業効率性アップを図りました。

　遠近自在に投雪できる「２段ロングシュート」を採用。さらに「電動シュート」と「ラクラクワンレバー」との併用により、投雪方向のコントロールがすばやく的確にできます。

　オーガ部を守る衝撃緩和機構を採用し、石や木片を噛み込んでも、取付ボルト(シャーボルト)の交換がほとんど不要となりました。

　ヤマハ独自のギザギザ刃のスクレーパが、路面の氷に対し優れた破砕性を実現した。

　面倒だった燃料抜きが、レバーを回すだけで完了。燃料ストレーナカップも大型化し、水抜き回数も大幅に減少しました。