4サイクルカートエンジン ヤマハ FK250　新発売

　ヤマハ発動機株式会社は、レーシングカート用に4サイクルエンジン「FK250」を10月15日より新発売します。カート専用の量産型4サイクルエンジンとしては、この「FK250」が世界初登場となります。
　新発売の「FK250」は、2輪車TT250Rの4サイクル・単気筒・DOHC・250ccエンジンをベースに、クランクケース、クランクシャフト、遠心クラッチ等を新設計し、カート専用エンジンとして具現化させました。

ヤマハ４サイクルカートエンジン「FK250」

　ヤマハ4サイクルエンジン「FK250」は、当面ホビー用に販売し、一定のレベルの普及が図られた後に、同エンジンを使用したレースを企画開催する予定です。

　カートエンジンの4サイクル化は、海外でもCIK-FIA(国際カート委員会)を通じて活発に審議・検討が諮られており、環境問題を取り上げられている中で避けては通ることができないものと考えられ、国内販売となりました。
　4サイクルエンジンは、2サイクルエンジンに比べ、形状の大きさや重量の点でカート用エンジンとしては不利な点もありますが、4サイクル単気筒のオフロードモーターサイクルの高性能コンパクトなエンジンをカート用に見直しを図りました。
　また、FK250は、1998年4月から欧州向けに出荷が開始され、これまでに約300基が輸出されています。主に、フランス、ポルトガル、ベルギーの国内でスプリントレースや耐久レース(4時間、6時間)用に使用され、その耐久性や信頼性において高評価を得ています。

ヤマハのSuper Winforce-Kタイプシャーシに「FK250」を塔載した完成車キット「WF250F-K」