クラス最高速、チップ搭載0.11秒を達成　モジュール型サーフェスマウンターの最上級モデル　ヤマハ ＹＶ１８０Ｘ 新発売

　ヤマハ発動機（株）の社内カンパニーである「IMカンパニー」（プレジデント：
戸上常司、 所在地：静岡県浜松市）は、プリント基板にチップなどの電子部品を搭載するサーフェスマウンター（表面実装機）の最上級機「YV180X」を7月1日より新発売します。
　｢YV180X」は、中型機でありながら大型高速機並みの生産性を発揮するモジュール型高速マウンター「X-シリーズ（YV100X、YV88X、YV100XT）」の最上級機として、インデックスノズルを備えた8連マルチヘッドを2基装備し、クラス最高速のチップ搭載能力（0.11秒）を発揮する。また高い搭載精度と幅広い部品対応力で実装ラインにおいては大型高速機を超える生産効率を生み出すことが可能なモジュール型高速マウンターの最上級機です。
　｢YV180X」は6月7日より行われるJPCAショー（東京ビッグサイトにて）に出品されます。

ヤマハ モジュール型高速マウンター「ＹＶ１８０Ｘ」

　携帯電話やパソコン、家電製品等の電子・電気機器に使われているプリント基板に電子部品を搭載する表面実装機（サーフェスマウンター）の分野において、当社は特に中型フルビジョン方式のパイオニアとして生産性と信頼性の向上に取り組んでまいりました。近年の電子部品実装業界では、電子・電気製品の多品種化がすすみ、多品種対応生産が主流になって来ている事もあり、マウンターの導入にあたっても大型機による大量生産方式から中型機を複合ライン化した、汎用性が高く、品種切り替えにも容易に対応可能な方式が注目されてきております。当社が1999年3月から発売している「Xシリーズ」はマシン単体時のみならず2台以上の連結時での高速性・作業性を大幅に向上させたモジュール型高速機として高い評価を得ています。
　このたび発売する「YV180X」は、そのXシリーズの最上級機としてチップ搭載0.11秒とクラス最高値を達成、加えて高剛性フレームとインデック機能付きの8連マルチヘッドを2基採用することにより高い精度と、大型高速機を超える高速搭載を実現しました。1005極小チップからSOP・SOJ、CSP（～□25mm）までの広範囲の部品対応力も備えています。

　2基の8連マルチヘッドを干渉や衝突の起こらないレイアウトで超高速搭載を実現しました。さらに、インデックスヘッドの採用でノズル交換時間が実質ゼロです。

　全幅1960mm。大型ロータリー機を核とするラインの半分のスペースで生産効率は同等以上 の能力を発揮します。（モデル実装ライン例参照）

　高性能マルチ認識カメラとCSP用照明付き新型マルチカメラの採用により1005から□25mm部品までの一括認識と欠損良否判定を含みCSPの全ボール連続認識が可能です。

　20連フィーダー一括交換台車システムやクランプ式基盤固定ユニットの採用により段取り時間の削減が出来ます。

大型ロータリー機を核とするラインの半分のスペースで生産効率は同等以上の能力を発揮します。

例：生産能力45,000チップ／h (0.08秒／チップ)