ベトナムで二輪車製造・販売の合弁事業の認可取得

　ヤマハ発動機株式会社は、 ベトナムでの二輪車の製造・販売の事業認可をベトナム政府に申請していましたが、１９９８年１月２４日付けにて事業認可を受け、２月２日に認可証を正式に受領しました。
当社では、ベトナム農業地方開発省の傘下のビナフォー社（代表者：レー・バ ／所在地：ハノイ市）、およびビナフォー社の子会社であるコードーメカニカルファクトリー（代表者：ドー・バン・ロー／所在地：ハノイ市）、マレーシアの ホンリョン・インダストリー社（代表者：クウエック・レン・サン／ 所在地：マレーシア・クアラルンプール市）との４社間で、１９９６年７月９日、合弁会社設立に合意・調印し、同年１０月２５日に事業認可の申請をしていました。

　新会社の名称は「ヤマハ モーター ベトナム （ＹＡＭＡＨＡ ＭＯＴＯＲ ＶＩＥＴＮＡＭ Ｃ Ｏ．，ＬＴＤ）」で、ハノイ市ソクソン区（ハノイ市より北へ４５ｋｍ）に設立し、資本金は２４.２５百万ＵＳドル（約３０億円）、当社が４６％、ビナフォー社が８％、コードーメカニカルファクトリーが２２％、当社のマレーシアでの二輪車合弁製造会社であるホンリョン・ヤマハ・モーター株式会社の出資会社であるホンリョン・インダストリー社が２４％出資します。

　新会社の工場（敷地面積 約１０ｈａ）は、設立当初の従業員が約５０人で、１９９９年夏の操業開始の予定です。生産規模は、初年度（１９９９年度）８千台で、その後２００５年までに年産１０万台に引き上げる予定であり、生産機種は主に１００～１１０ｃｃクラスのモペットタイプです。

　近年、ベトナムは、経済改革政策の推進や外国企業による直接投資の増大等により経済が活性化し、二輪車も効用性のある交通手段として活用されています。二輪車の市場規模も経済成長に合わせて拡大し、９７年の約２０万台から２０００年には約５０万台が予想されています。当社では、９４年１月にホーチミン市に駐在員事務所を開設し、ベトナムでの二輪車事業の大きな市場性や国産化政策の推進を背景に、合弁会社の設立準備をしてきました。
今後、当社では、新会社の事業開始に伴い、品質の高い、市場性に合致した 二輪車を製造し、ベトナムでの拡大する二輪車市場に対して迅速な販売・供給を目指します。

※ 尚、換算レートは、１ＵＳ＄＝１２５円、1マレーシアリンギット＝30円で換算しています。