新型パスユニット搭載で基本性能を充実　ヤマハ「パスワゴン」マイナーチェンジについて

　ヤマハ発動機（株）は、優れた走行安定性と高い積載性で人気の電動ハイブリッド三輪車『パスワゴン』についてマイナーチェンジを行い、'98年1月22日より発売します。
　①軽量・小型の新パワーユニット採用による一回充電あたりの航続距離の拡大、②充電時間の短縮（従来の約4.5時間から約2.8時間へ）③バッテリー残量ランプ付キーレススイッチの採用などにより、基本性能の充実を図りました。なお、メーカー希望小売価格は据え置き。
本モデルの発売により、「ヤマハ・パス」シリーズは全6タイプ9機種のラインナップとなります。

ヤマハ『パスワゴン』（トランク仕様）

　このほどマイナーチェンジの新型『パスワゴン』は、走行時や停車時の安定性の高さや乗り降りのしやすさ、積載性の高さで、特にシニア層を中心に人気を博している3輪モデル、現行『パスワゴン』の後継モデルで、装備や機能の充実による扱いやすさの向上を果たしました。
　これまで『ニュー・パス』に採用され好評を得ていた軽量・小型で高効率出力の新パワーユニットを搭載し、航続距離の飛躍的な延長を実現。加えて、充電時間の短縮、バッテリー残量ランプ付キーレススイッチの採用やサドル形状の改良、バスケットの大型化、ランプの標準装備など、実用性をさらに高めながら、価格は据え置きとしました。
　なお、この商品はPAS機構及び関連商品をヤマハ発動機（株）が、車体部分をナショナル自転車工業（株）が受けもつ、両者の共同開発による製品です。

　軽量・コンパクトで高効率出力の新パワーユニットを搭載。これにより一充電での航続距離は、ヤマハパターンで25km、平坦路で35km（従来の『パスワゴン』では、ヤマハパターンで15km、平坦路で25km）と飛躍的に向上しました。

　3灯5段階表示のバッテリー残量ランプ付きキーレススイッチを採用し、バッテリーの残量チェックを容易にしました。

　充電器を従来よりさらに短い約2.8時間スピード充電とすることで、充電時の手間が大きく軽減されるよう配慮しました（従来は約4.5時間）。

　低い速度でも明るい光を放つダイナモ式ヘッドランプを採用。低速での走行が多いパスワゴンの使用現状に配慮しました。

　サドル表面積が広く、クッション材をたっぷり使用した新形状のサドルを採用。ゆったりと座ることができ、非常にソフトな乗り心地が疲労感を軽減します。

　扱いやすい形状の箱錠をフロントタイヤに装備することで、手軽にロックの開閉を行えるとともに、盗難の抑止効果を高めました。

　「ニューパス26インチ」に採用の大型バスケットを採用しました。

※3輪ヤマハパターンで走行した場合。
　バッテリー新品、常温25℃、車載重量（乗員および荷物を合計した重量）73kg、無灯火。

　3輪ヤマハパターン：3kmの平坦地の途中に勾配2度の登り坂（1km）と下り坂（1km）を含む全長5kmの標準走行路を設定し、平坦路（速）10km／h、登り坂（平）7km／h、下り坂（速）13km／hで走行した時のテストデータ。