電動技術への新たな挑戦(1)
人を笑顔にする電動技術の探求: SPHEV
身体を使って、喜びを味わう。
自分と自然、自分と仲間、自分と社会、自分と機械を同調させながら、
本能を解き放って、心を昂らせていく。
私たち、ヤマハ発動機が提供すべき「感動」とは、
そういう類のものだと考えています。
たとえパワートレインがどのような発展や進化を遂げたとしても、
その核心が変わることはありません。
ヘルメットを脱いだ後にひろがる笑顔。
モビリティに対する社会の要請や期待にお応えしながら
私たちはその笑顔を届け続けたいと考えています。
ヤマハ発動機のEVへの取り組み――。
そのアプローチの第1弾として、
ミドルクラスのスクーターへの搭載を想定した
シリーズパラレルハイブリッドを紹介します。
SPHEV*システム
エンジンと2基のモーターで構成され、モーターの一つは車輪の駆動、もう一つのモーターはエンジンと直結されていて発電をおこないます。エンジンには発電(モーターの駆動)と走行(車輪駆動)の2つの役割があります。
*Series Parallel Hybrid Electric Vehicle
EV(電動)走行
駆動をオートで切り替えるモードでは、スタートはモーターのみで駆動するEV⾛⾏です。
減速時には回⽣ブレーキによってバッテリーが充電されます。
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注:本記事の動画および画像(動画からのキャプチャー)は走行イメージのCGを含みます。(以下同)
シリーズハイブリッド走行 / エンジンによる走行
走行開始後は、バッテリー残量に応じてエンジンが始動して発電をおこないます。
中速・⾼速域では、動⼒をモーターから、効率の良いエンジンに切り替えて⾛⾏します。
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ブースト走行
アクセル操作に応じて、エンジンでの駆動にモーターの駆動力が加わる、2つの走行モードが可能です。
デュアルブースト走行:エンジン+後輪軸の駆動用モーター
トリプルブースト走行:デュアルブースト走行時から更に加速したい時、発電用モーターも駆動を担う
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研究開発中のSPHEVシステムは、従来のエンジンのみを搭載した二輪車と同等の車格に搭載することが可能で、ワイドな性能をコンパクトに持つ、どこまでも自由なパワートレインを実現します。
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