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Vol.10 スキル・インディア。夢をつくる学校。

チェンナイ - インド - 2017年3月16日

チェンナイ - インド

学習の機会、職業訓練の機会に恵まれないインドの若者たちに門を開く、二輪車整備士の育成校「ヤマハ・トレーニング・スクール(YTS)」。インド全国にひろがるこの学校には、さまざまな夢や目標を持った若者たちが通ってきます。「メカニックとして僕が働いて、弟を学校に行かせたい」「両親には、僕のうちでゆっくり暮してほしい」。そんな目標を抱いてチェンナイのYTSで技術の習得に励む10代の若者を訪ねました。

約12億7000万人の国民のうち、35歳以下の人口が65%を占めるインド。しかし、教育や職業訓練の機会に恵まれない若者たちも少なくなく、将来的な労働人口に大きな不安を抱えています。こうした社会背景の中、インド政府は2015年に若年層の能力開発を目的とした新政策「スキル・インディア」を発表。7年間で4億人の若者たちに職業訓練を施すことを目指してさまざまな取り組みを進めています。

インドにおけるヤマハの現地法人YMISが、国内各地の職業訓練校やNGOと連携して展開している二輪車整備士の養成校「ヤマハ・トレーニング・スクール(YTS)」もその一つ。YTSの教育は政府指定の職業訓練カリキュラムとして認定(※)されており、卒業生に発行される認定証は同国の公式な二輪車整備士資格として認められます。

2017年2月現在、YTSはインド国内に28校を展開し、さらに2017年中に52校まで拡大の予定。授業はクラスルームでの座学や実技に加えてヤマハディーラーでの現場体験なども行われ、こうして二輪車整備の技術を身につけた卒業生は、即戦力としてほぼ100%ヤマハディーラーに就職し安定した収入を得ています。

ヤマハでは、すべてのお客様が「世界中のヤマハディーラーで均一かつ高品質なサービスが受けられること」を目指し、その実現のために二輪車整備士のグローバル教育システム「ヤマハ・テクニカル・アカデミー(YTA)」を世界中で展開しています。このカリキュラムを修了したYTAの認定整備士は、現在、世界に5万人以上。そのうちおよそ5000人が世界一の二輪車需要国であるインドで活躍しています。

2015年4月、YTSのカリキュラムが政府指定の職業訓練カリキュラムとして認定され、インド技術開発省管轄の国家職業訓練委員会(NCVT)から認定証が発行された。

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