Vol. 6 北方民族の暮らしを支える「北限のヤマハ」。
サレハルド - ロシア - 2014年1月31日
サレハルド - ロシア
トナカイの遊牧を行いながら、厳しい自然の中で伝統的な生活を送るロシアの北方民族。彼らのもとに生活必需品であるスノーモビルを届けるのは、北極圏の町に開業したヤマハディーラーです。北方民族が暮らす地に足を運び、敬意を払い、その生活を深く理解しながら商品やサービスをお届けするヤマハマンの姿を紹介します。
ロシア連邦は180以上の民族が暮らす世界でも有数の多民族国家です。その広大な国土の中には、北極圏の厳しくも美しい自然に囲まれて太古からの生活を守り続けている人々がいます。
オビ川河口のほとり、約40,000人の人々が暮らすチュメニ州のサレハルドは、北緯66度の北極線上に位置する世界で唯一の都市。毎年6月には約15日間の白夜が訪れ、逆に冬至点の日照時間がわずか3時間たらずというこの北限の町に、2013年11月、カナダのイヌビックと並んで世界で二つ目となる「北極圏のヤマハディーラー」がオープンしました。
このサレハルドの町が活気に包まれるのは、大地が真っ白に覆われる厳しい冬の季節です。結氷したオビ川が北方民族と町を結ぶ物流の大動脈として機能し、それまで遮断されていた交通が慌ただしく動き始めるのです。ロードマップにも「道路」として記されたオビ川ではこの季節、スノーモビルや特殊車両が昼夜を問わず慌ただしく行き交って、トナカイの肉や毛皮、木材など、大量の人や物資を運び続けています。
「北方民族の皆さんにとってのスノーモビルは、我々のバイクやクルマのようなもの。それがなければ生活や仕事に支障をきたしてしまう」――。彼らの伝統的な暮らしぶりを心から尊敬し、そう口を揃えるヤマハディーラーのオーナーとヤマハ販売会社のマーケティング担当者が、極寒の地で暮らす人々に「新たな感動と豊かな暮らし」をお届けするドキュメンタリー。北方民族の家族を訪ね、膝をつき合わして交流し、その暮らしや文化を深く理解した上で商品やサービスの提供に取り組むヤマハマンの姿を紹介します。