ヤマハの未利用材でものづくり:イベントレポート1
2022年12月11日にコミュニケーションプラザにて開催したヤマハの未利用材でものづくりのイベントレポート
イベント情報
開催日 | 2022年12月11日(日) |
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会場 | コミュニケーションプラザ |
イベント/コース | ヤマハの未利用材でものづくり |
イベントレポート
2022年12月11日(日)にヤマハ発動機コミュニケーションプラザにて、小学生のお子さんを対象にしたワークショップ「ヤマハの未利用材でものづくり(Vol.1 楽器をつくって演奏しよう)」を開催しました。
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これは、ヤマハ(株)とヤマハ発動機(株)の工場から生まれる未利用材※1をアップサイクル※2し、ものづくりの楽しさを体験するだけでなく、環境意識も育もうというイベントです。第1回目となる今回は、未利用材で楽器をつくり、最後にみんなで演奏しました。
※1モノをつくる過程で材料を型にあわせて切り出したときに生じる材料
※2捨てられてしまうはずの副産物や廃棄物にデザインやアイデアなどの新たな付加価値を持たせて別のものにアップグレードすること
まずは、楽器工場から出る色々な木材でカスタネットをつくります。木の種類によって色や硬さが違うので、好みにあわせて円盤状にカットされた材料を2枚チョイス。続いて音を出すポッチをボンドで接着し、ワックスで磨き上げ、ゴムヒモを通したら出来上がりです。
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次に、バイクのクラッチプレートをつくるときに出る金属でミニシンバルをつくりました。こちらも材料選びからスタート。サイズや色の異なる金属プレートから好みのものを選び、好きな絵柄のステンシルシートと絵の具の色を選択します。そして金属プレートの上にステンシルシートを重ね、色をつけていきます。いくつかの色で塗り分けたり、グラデーションにしてみたり、さらに好みの色を掛け合わせて作ったり。なかにはオリジナルのイラストを描き込んだりと子どもたちの自由な発想が弾けます。上手に絵柄を色付けできたら、紐かベルトでプレートを吊るして完成です。実はここで使用したベルトや色を載せていくときに使用したウレタンも、ボートなどのシートに使われている未利用材だったのです。
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出来上がったばかりの楽器を手に、早速叩いて音を出してみるなど、子どもたちはとっても嬉しそう。しかし、喜んでいる間も無く、今度は演奏の練習が始まります。カスタネットやミニシンバルを手やスティックで叩いて音を出すパート以外に、シンバルの外周・ギザギザ部分を擦って音を奏でるパートもあり、ちょっと難しそうです。パートごとに何度か練習を重ね、みんなで音を合わせていくと、先生役のスタッフがピアニカで主旋律を弾き始めます。すると、あら、不思議! なんと、みんなで練習していたリズムがクリスマスソング「ひいらぎかざろう」や「ジングルベル」の伴奏に一変しました。
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最後にコミュニケーションプラザのシンボルゾーンに備え付けられたクリスマスツリーの下で演奏を披露。当日は、一般開館日だったこともあって、演奏終了後には大きな拍手が送られ、子どもたちは誇らしそうでした。
なお、本ワークショップ「ヤマハの未利用材でものづくり」は、楽器にとどまらずつくるアイテムを色々変更し、今後も開催していく予定です。
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参加者コメント
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- お子さん:(楽器づくりは)宿題より難しかったけど、楽しかった。(ミニシンバルに)色を塗るのが、特に楽しかった。
- 保護者:娘が工作好きということもあって申し込んだんですが、楽しそうにつくっていたので、参加してよかったですね。
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- お子さん:型紙に色をのせて模様を描くのが楽しかった。
- 保護者:端材からものをつくることで、子どもたちが感じるものがあるといいなと思い、参加しました。 アクリル絵の具を使ったり、絵柄をステンシルシートで写したり、今までやったことがないことを体験できたことがよかったですね。娘はピアノ教室に通っているので、(自分でつくった楽器で)演奏できたことも貴重な体験だったと思います。
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- お子さん:カスタネットをつくるのが、たのしかった!
- 保護者:端材からつくったとは思えないような、かわいい出来栄えですし、子どもと一緒の演奏も楽しくて、親のほうが楽しんでしまいました。本来であれば廃棄されてしまうものを、ひと手間加えて楽器として蘇らせたことで、楽しさ、幸せ度が増した気がしています。自己満足かもしれませんけれど。