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eBike Life 「フワッと冒険!」

イージー、だけどドラマチックな電動アシスト自転車キャンツー in 佐渡島

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「ビックリ! こんなにラクチンだったら、どこまででも気持ちよく走れそう!」

それまで穏やかだった彼女の表情が一転、目も口も大きく開いて生き生きとしている。はじめてYPJ(電動アシスト自転車)に乗ったときひろみさんは、その興奮をまったく隠さなかった。

「これだったら険しそうな佐渡島でも、なんとかなるかも」

ときさんのタレントやモデルとしてのフィールドは、主にオートバイまわりのことが多い。けれども翌月の3日間だけは、エンジンなしの電動アシスト自転車に乗って新潟・佐渡島をツーリングしてもらおうという企画が進んでいた。はじめての佐渡、はじめてのツーリング。しかも加えて、テント泊。それってちょっと、盛り込みすぎ?

「わたしのわがままでテント泊を足していただいたんです。でもじつは、テント泊でつないでいくキャンプツーリングは昔からの夢でした。もし向かい風が強くても、ペダルをいっしょにグイッ! と踏んでくれるYPJが相棒だったら……ビギナーのわたしでも頑張れるような気がします。天気はばっちり快晴だし、ほら、こんなに遠くまで水平線が見えるんだから、きっとたぶんダイジョウブ!」

そんなときひろみ史上初の自転車ツーリングを、後ろからしずかに支えているのは仕事仲間の先輩、Yさんだ。年上だけど、その人の語り口はいつも優しくて押しつけがましいところがまったくない。そんな彼の親身のアドバイスを、ときさんはいつも素直に聞いてしまうという。

「Yさんの週末ホビーがロードバイクなんです。あの速そうで軽そうでアスリートってカンジの、オートバイの次くらいにカッコいい乗り物。前から気になっていたこともあったんですが、話を聞いているうちにどんどん欲しくなって……じつは先日、わたしもロードバイクを買っちゃったんです(笑)」

ときさんの小さな顔が、少し紅潮した。

「だからわたしの中の自転車ブームはいま、盛り上がっている真っ最中! もともとアクティブなことが大好きだし、やってみたいこともたくさんある。今回のYPJでのツーリングにさらに欲張って、わたしの“やりたいことリスト”上位にあったキャンプを盛り込んでもらいました。じつは少しだけ不安もあるんですけどね」

そして出発の日、佐渡の港町。真新しいツーリングバッグに詰め込んだのは、手に入れたばかりの小ぶりなテントとシュラフ。そして焚火台に、ランタンに、クッカーに……ビギナーにしては意外にコンパクトで上出来だ。不慣れなぶんパッキングには時間がかかるが、さりとて急ぐ旅でもない。

「じゃあ、行ってきまーす!!」

ときさんのツーリスト魂を見守るために、なるべく撮影隊は道中をジャマしないように心がけた。カメラを構えるのは要所にかぎって最小限にし、割く時間もできるだけ短めに。そのときどきで見せてくれたときさんの表情を、ていねいに切り取っていこうとスタッフは申し合わせた。
ときちゃん、いってらっしゃい!

江戸時代には金山の島として栄え、能や鬼太鼓、佐渡おけさ、船大工文化などこの地ならではのニッポン原風景が広がる佐渡島。でもどうして佐渡島? サイクリストの気持ちを奮い立たせるには、もう少しだけ踏み込んだキーワードが欲しい。
Yさんはときさんに、こうアドバイスしたという。

「自転車で冒険したい! というサイクリストの気持ちに全身で応えてくれるのが佐渡島。新潟港からカーフェリーに乗って2時間半ほどで上陸できる周囲280kmのその島は、“離島”という言葉が連想させるコンパクトなイメージをはるかに超えて、ビッグなスケールで旅人を迎えてくれるんだ。
面積だけで言えば東京23区の1.5倍。海岸線を走ることで目の当たりにできるダイナミックな自然やバリエーション豊かな景観は、旅するサイクリストのパラダイスと言っていいんじゃないかな」

ときさんは佐渡行きを決意した。
冷静に考えると、ときさんみたいなビギナーが佐渡島をロードバイクで走り抜くのは簡単じゃない。ソロツーリング、初キャンプ、佐渡の険しいアップダウン。そんないくつもある難題をまとめてクリアする方法が……もしかしたら、電動アシスト自転車なのでは? 「うん、その手はアリかも!」とチャレンジを決めたときさん。ニンマリしながらツーリングの準備を始めたらしい。

「結果、YPJだったから走り切れた。気持ちが途切れなければ、バッテリーさえ終日持ってくれれば、きっと初キャンツーは成功する。そんなモチベーションでのぞみました。初心者のくせに、ちょっと図々しいですか? でも、YPJのおかげで最高の旅になりました!」

ときさんが旅を共にしたYPJ-TCは、もっともアシストの軽いプラスエコモードで200km以上の航続距離をほこるタフなツーリングモデルだ。これまで難しいと思われていたロングライドを大容量のバッテリーが可能にし、リヤに装着された耐荷重25kgの頑健なキャリアがキャンプ道具一式を一手に引き受けてくれる。

「今回の佐渡ツーリングで、わたしはめちゃくちゃこの相棒に助けてもらいました。スタートする前でこそ『この自転車は、自転車なの? オートバイなの? はたまたまったく別の乗り物なのかな?』と自問したけれど、今なら『やっぱり自転車だ!』と断言できます。無音で大自然と向き合える孤独と自由、そして爽快感は、まちがいなく自転車だけのもの。自転車ツーリング、なんだかハマっちゃいそう(笑)」

YPJって、どうなんだろう? という人にアドバイスがあったら教えてほしいと聞いてみた。

「スポーツ自転車に興味はあるけれど、ハードルが高いし体力に自信もないし、というビギナーにはこれ以上ないチョイスだとわたしは思います。あまり力まずにクルクルと軽くペダルを回すことが、カラダに負担をかけずにロングライドを成功させる唯一最大のコツ。今回のツーリングでは、バッテリーが残り少なくなってドキドキする場面は一回もありませんでした。
電動アシスト自転車って、わたしにとってはこれまで子乗せかお年寄りのための穏やかな乗り物ってイメージだったけれど、それが今回のツーリングですっかり変わってしまった。こんなにワクワクできる楽しい乗り物を遠ざけておくなんて、もったいなさすぎる!」

最後に、YPJの楽しさと感動をときさんはこう表現してくれた。

「冒険に出かけよう! なんて、恥ずかしくてなかなか言えないセリフだけど、自分の中のホットな気持ちにフタをする必要なんてぜんぜんない。大切なのは、好奇心と自分のスタイル。男子も女子も、老若男女もカンケーない。『自力こそすべて。サイクリストかくあるべし』なんて考え方、ちょっと古すぎるかも。
そんな固定観念なんてサラッと捨てちゃって、YPJの強力モーターと自分のペダリングがシンクロしたときの、あの“フワッ”とした漕ぎ出しの快感をぜひいちど体験してほしいな。あの気持ちよさをカラダが感じてくれれば、YPJで“フワッと”冒険ツーリング、けっこういいかも……ってなっちゃいますから(笑)」

ときさんの、次の冒険プラン。真夏の北海道、紅葉の東北、春節の台湾、沖縄ぐるっと1周……って、よくばりすぎ!

プロフィール

ときひろみ/HIROMI TOKI

1993年埼玉県生まれの26歳。バイカーモデル、バイクライフクリエーター、MC。二輪専門誌やWEBメディア、イベントなど多方面で活躍する。愛車はヤマハMT-07をはじめ、大小あわせて計5台を所有。「全車スタンバイOK、いつでもどこへでも走り出せます!」

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