「第52回プリンセスソフィア杯」磯崎/関は11位、髙山/盛田は27位
2023年3月31日から4月8日まで、スペイン・マヨルカ島で「第52回プリンセスソフィア杯」が開催されました。
2023年3月31日から4月8日まで、スペイン・マヨルカ島で「第52回プリンセスソフィア杯」が開催されました。
プリンセスソフィア杯は、地中海バレアレス諸島のマヨルカ島で毎年春に行われるレガッタです。冬にトレーニングを積んだ選手たちが出場するオリンピック10種目中心の国際大会で、今年は67カ国から1300人が出場しました。
この大会は、セーリング・ワールドカップシリーズの第1戦に位置づけられているハイレベルな大会です。今秋開催されるアジア競技大会、2024年夏に開催されるパリ五輪といったビッグイベントを控え、プリンセスソフィア杯を選考のひとつとしている国もあり、例年よりも緊張感が増したレガッタとなりました。
日本も選考大会となっていて、この大会で日本選手トップとなったチームは今年7月にマルセイユで開催されるパリ大会のテストイベント(プレ大会)の出場権利が与えられます。
470級には日本から髙山大智/盛田冬華、磯崎哲也/関 友里恵を含む5チームが出場しました。レガッタ期間は初夏を思わせるあたたかい陽気となり、毎日風が安定して吹くのを待ってレースが行われました。
髙山/盛田は風の変化の大きい軽風戦で、なかなか前を走らせてもらえず、ストレスフルな戦いが続きました。好スタートを切ったレースでも第1ブイまでのコース戦略で裏目に出る場面もあり、精神的にもきびしい戦いとなりました。髙山/盛田は最終成績を27位で終えました。
「この冬はスタートを課題に取り組んできて、その成果は出ていると思います。ただコース戦略で積極的になれず順位を落としてしまった。後半戦ではこの部分を修正して挑んで、内容は悪くなかった。前に出てから順位を落としてしまう。成績を安定させるのが課題です」(髙山大智)
昨年のイスラエル世界選手権に続いてチーム2度目の海外大会出場となる磯崎/関は、上位10艇のメダルレースに1点届かず総合11位に。決勝シリーズに入りコンビの歯車が合わない場面もありましたが、最終日には連続で1位を取るなど良い流れをつかんで大会を終えました。
「この冬は沖縄で4カ月集中して船の動きに合わせたチームのコンビネーション、体力、筋力増強をしてきました。おかげで五輪を目指す前と比べて12、3キロ増量できています。この大会はトレーニングの成果を確かめる意味もあり、結果からもやってきたことは間違えてなく成長を感じています。同じ失敗を繰り返さず、目の前の課題をクリアしていきたい」(関 友里恵)
プリンセスソフィア杯は、470級で岡田奎樹選手/吉岡美帆選手(トヨタ自動車東日本/ベネッセ)が優勝を果たし、日本470のレベルの高さを世界に知らしめました。
次回のレガッタは4月後半に開催されるフランス・オリンピックウィークです。強風で知られるフランス・イエールの海でヤマハチームの活躍に期待たいところです。