実力ある5チームによるロースコアでのレース展開。髙山/盛田は3位入賞。
2021年11月19日から23日にかけて、神奈川県の江ノ島ヨットハーバーをメイン会場に「2021年全日本470級ヨット選手権大会」が開催されました。
今大会には、髙山/盛田を含め、3年後にパリで開催される世界大会を目指した4チーム(学生チームを除く)が出場。本命は、東京五輪男子470級代表ヘルムスマンの岡田奎樹選手と女子470級代表クルーの吉岡美帆選手のコンビ。さらに女子470級代表ヘルムスマンの吉田愛選手とかつてヤマハ発動機チームで髙山とコンビを組んだ経験もある木村直矢選手がチームを結成。もう1チームは元ナショナルチームで髙山と代表を争った市野直毅選手と現役大学生クルーの福田桃奈選手。
社会人チームの参加は少なく、他はほとんど大学ヨット部のチームという図式。実力に大きな差が表れ、大会はこれらの4チームと男子コンビの小泉颯作/松尾虎太郎チームを加えた5チームによるロースコアでの優勝争いとなりました。
[2021年全日本470級ヨット選手権大会]
予選レースは全11レース。髙山/盛田はスタートして第1マークから第4マークあたりまでは首位を走るなど、ボートスピードに磨きを掛けてきたこの1年間の成果を見せました。
ただし、最後の詰めで逆転されてしまうケースが目立ち、最終順位は3位という結果でした。
いち早く男女コンビをスタートさせた髙山/盛田としては、決して満足のいく順位ではありません。
「これまでの練習の中で、風に対する戦略であるストラテジーについてはかなりスキルアップできている手応えがあったので、序盤でいい位置に着けられたのだと思います。でも、1艇だけで練習することが多かったので、他艇との位置関係の戦術であるタクティクスの部分で負けてしまい、最後まで順位をキープすることができませんでした。これからは、他のチームと合同で練習することで、タクティクスに関する技術を高めていきます」(髙山)。
悔しい結果には違いありませんが、今の段階は順位という結果よりも、これからの課題をつかむことの方が重要です。その課題が見つかったいま、メソッドを練り直し、次のレガッタで答えを出していきます。
髙山と盛田の挑戦はこれからも続きます。