最新艇「YAMAHA 470 CPH」が進水
このほど、髙山大智/盛田冬華にとって初めての新艇「YAMAHA 470 CPH」が進水しました。今後、2024年の檜舞台に向けて、さらなるブラッシュアップが始まります。
今回進水した470艇はヤマハが新規に開発した「YAMAHA 470 CPH」。新チームにとって専用艤装を施した初めての新艇となりますが、ヘルムスマンの髙山が前回のキャンペーンで乗った艇でチューニングを繰り返し、より戦闘力が高まったヤマハの470級プロダクションモデルです。
[最新艇「YAMAHA 470 CPH」が進水]
「とても乗りやすい艇に仕上がっていると思います。これから色々なコンディションで乗り込んでいくことで、本当の特性を掴んでいくことになります」(髙山)。
開発者と選手とが一体となって活動していることで可能となるダイレクトなコミュニケーションが、ヤマハセーリングプロジェクトの大きな強みとなっています。
慣れない手つきでシャンパンを抜いた髙山が、真新しい470のデッキに黄金色の液体を注ぎかけます。ふと見ると、トランサム(艇体の最後部)にマジックで無造作に書かれた”OYAKODON”の文字が。
「このフネの名前です」と、盛田が照れくさそうに言うと、「いつも練習前の昼食に、盛田がコンビニの親子丼を食べてるんで」と髙山がフォローします。
どこか脱力系なネーミングにも思えますが、これから世界のトップクラスで闘っていくことになるチームだからこそ、これくらいのリラックスした空気が必要なのかもしれません。3年後には、世界に向かって”OYAKODON”がいかに旨い食べ物か説明してやりたいところです。
(Photo by Kazuhisa Matsumoto)