ノウハウを伝え、セーリング競技の普及に役立てたい。「Helly Hansen × YAMAHA Sailing Camp」
11月8日から10日の3日間、葉山マリーナにおいて「Helly Hansen × YAMAHA Sailing Camp」が行われました。
11月8日から10日の3日間、葉山マリーナにおいて「Helly Hansen × YAMAHA Sailing Camp」が行われました。
これはチームにセーリングウェアを提供するヘリーハンセン(株式会社ゴールドウイン)とコラボする形で行われたもので、大学や高校のヨット部などでセーリング競技を行っている20~22歳までのセーラーを葉山マリーナに招き、現地に活動拠点を置くYAMAHA Sailing Team ‘Revs’の選手たち(髙山大智、今村公彦、宇田川真乃の3人)と2泊3日のミニ合宿を行うというもの。当日は抽選で選ばれた5名 (小樽商科大学ヨット部から3人、千葉大学医学部ヨット部、日本医科大学ヨット部から各1人)が参加しました。
合宿のタイムテーブルは、YAMAHA Sailing Team ‘Revs’が普段行っている合宿のスケジュールをベースにした本格的なもの。海上練習では日本のトップセーラーたちと大学生がコンビを組む形で、模擬レースを含む様々な練習が行われました。
参加した大学生は「ついこの間までオリンピック選考を戦っていたようなトップセーラーといっしょに470に乗ることができるなんて夢のようでした」(日本医科大学ヨット部・岸田憲亮さん)と、目を輝かせてセーリングに取り組みました。
「今回のテーマは『ダイナミクス』なんです」と語るのは YAMAHA Sailing Team ‘Revs’の飛内秋彦GM。「ヨットは身体を使って動かすもの。トップセーラーがどれだけ身体を使っているのかを見て、ダイナミックに身体を使うことの大切さを学んで欲しい」という飛内GMの目論みどおり、学生たちは「こんなに大きく身体を動かすなんて知りませんでした。これまでは、ただセールを風に合わせているだけで、まったく身体を使っていなかったんだなと思いました」(千葉大学医学部ヨット部・渡邊怜さん)と、身体を使うことの重要性について身をもって学ぶことができたようです。
一方、教える側に回った選手たちも「私は大学ヨット部での経験も無いので、初心者に教えるという経験は初めてでした。自分が普段、当たり前のように行っていることも、いざ人に教えるとなるときちんと言葉にしないといけなくて。私の方が勉強になりました」(宇田川真乃選手)、「たった3日間なのに、みるみる上達していくのがわかるんです。本当にもの凄い吸収力なんだなあと驚かされました」(髙山大智選手)、「すごく楽しい3日間でしたね。大学生たちの理解力にはビックリです」(今村公彦選手)。
今回のイベントの趣旨について飛内秋彦GMは「これまで活動してきた3年半のノウハウを還元することで、少しでもセーリング競技の普及に役立てたい」としていました。