充実のレースで「セーリングワールドカップ江の島大会」銅メダル
2018年9月9日から16日、神奈川県の江の島ヨットハーバーにて開催
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9月9日から16日、神奈川県の江の島ヨットハーバーにおいて「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会2018」が開催され、YAMAHA Sailing Team ‘Revs’の高山大智/今村公彦が銅メダルを獲得しました。
[ダイジェストムービー] セーリングワールドカップシリーズ江の島大会2018
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軽風シリーズとなった今大会は予定されていた予選10レース中8レースが行われ、また、上位10チームが進出するメダルレース(決勝レース)はキャンセルとなりましたが、高山/今村はシフティな風の中で最後まで集中力を切らせることなく、レースを闘い抜きました。
チームを牽引するベテラン・今村は「“得意”な軽風で崩れることなく、最後まで粘り強く安定したレースができた。チームとして成長でき、次につながるレースだった」とこの大会でもしっかりと手応えを感じ取っている様子です。
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現在、国内の470級男子はかつてない高いレベルで代表争いが繰り広げられており、世界ランクの上位がひしめいています。今大会においても上位10チーム中、4チームが日本人。その中でも20歳になったばかりの高山は最も若いスキッパーです。そして、今大会で王者マシュー・ベルチャー/ウィル・ライアンを2位に抑え、堂々の金メダルを獲得した岡田奎樹選手とは同郷(大分県)で、小学生の頃から「憧れのセーラーだった」と言います。
高山は、そんな高いレベルの中でレースができることに喜びを隠せない反面、「レベルの高いレースが続き、結果も精神面が左右してきます。でも周りのことはあまり考えないようにしています。深くあれこれ考えすぎるとかえって成績が落ちるんですよね」とこれからも経験を積み重ね、自分たちの走りを貫き通す構えです。
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なお、女子では世界選手権、アジア大会で金メダルを獲得した吉田愛/吉岡美帆選手が銀メダルを獲得。ヤマハの宇田川真乃/工藤彩乃は16位。今大会でも経験と実力の差を見せつけられる結果となりましたが、視線はしっかり先へと向いています。この秋から冬にかけてのトレーニング、それに続く海外遠征でどこまでその差を縮めることができるか、勝負のシーズンを迎えます。