欧州サーキットの初戦「プリンセスソフィア杯」
4月2日から7日、スペイン・マヨルカ島で「第49回プリンセスソフィア杯」が開催され、YAMAHA Sailing Team ‘Revs’から高山大智/今村公彦、宇田川真乃/工藤彩乃が出場しました。
4月2日から7日、スペイン・マヨルカ島で「第49回プリンセスソフィア杯」が開催され、YAMAHA Sailing Team ‘Revs’から高山大智/今村公彦、宇田川真乃/工藤彩乃が出場しました。
本レガッタは欧州最大級の参加艇数を集めるビッグイベントで、470級には男子79艇、女子48艇がエントリー。そのなかで高山大智/今村公彦、宇田川真乃/工藤彩乃は予選を難なく突破したもの、軽風というコンディションのなかで成績を安定させることができず失点を重ねてしまいます。
高山/今村は強風になると息を吹き返し、トップグループで競り合い成績をあげ、予選最終日にトップ10の決勝メダルレース進出を狙いましたが、微風時の失点をリカバリーできず、総合11位で惜しくも破れました。
「弱い風のレースで先行される場面もありましたが、中風以上になれば十分に戦える。普段の練習の成果がでています。この大会で混戦のなかから抜けだす戦略や、ライバルに対して一手先を読んだ位置取りの精度を高めることが必要だと感じました」(高山)
「日本全体のレベルがあがっていて、良い緊張感のなかで戦えています。この冬にはオーストラリアでトレーニングを行い、仕上がりも悪くなかった。しかし、風が弱い場面ではボートスピードで若干負けている。あらためてライバルから学んでいきたい」(今村)
一方、新チーム結成後、はじめてのレース出場となった宇田川真乃/工藤彩乃は、チーム力を高めることを優先したレース内容になりました。総合19位の成績は納得できる結果ですが、チームとしての課題が浮き彫りになった、と話します。
「レースしながら、お互いの感性やセーリング技術を知る大切な大会になりました。軽風までは十分に戦えるし、チームワークを磨けばもっと前を走れる自信を持ちました。逆に強風はもっと乗り込む必要があると感じています」(宇田川)
「二人で乗る時間が少なかったので、大会前は不安もありました。でも、事前練習で微風から強風まで全ての風域を走り、大会中も上位グループとの戦いで後位置から追い抜く場面もあり、手応えを感じました。いまはもっともっと練習したい気持ちです」(工藤)
なお、470級男子の優勝はマット・ベルチャー/ウィル・ライアンのペア。終始、他を圧倒するレース展開でメダルレースを待たずに優勝を決める貫禄を見せつけました。また女子は日本の吉田愛/吉岡美帆(ベネッセコーポレーション)のペアが優勝を果たしています。
欧州サーキットは始まったばかり。YAMAHA Sailing Team ‘Revs’はさらに上位を目指します。