チーム初の欧州遠征へ
ワールドカップ・イエール大会/欧州選手権に参戦
2017年4月25日から30日、フランス南東部のイエールで「セーリング・ワールドカップ」が開催されました。この大会は2017年度に全3戦予定されているシリーズ戦で、イエール大会は1月のマイアミに続く2戦目にあたります。本大会には52カ国406艇(541選手)のトップセーラーが集まり、6日間の熱戦が繰り広げられました。
YAMAHA Sailing Team 'Revs'は3組6名の全セーラーが参戦。女子の宇田川真乃/関友里恵は、チームとして初めての国際大会出場となりました。
「前半は追いつかれる展開が多かったけれど、後半はもっと積極的に攻めようと決めて少しずつ成長できたと思います。久しぶりのヨットレースを楽しみました。まだまだセーリングの技術をあげていき、世界のトップセーラーに追いつきます」(関友里恵)
23チーム中17位という成績でしたが、大きな収穫を得たようです。
470級男子(35チーム出場)は、実力拮抗する日本勢の活躍がきわ立ちました。神木聖/疋田大晟は、キラリと光るレース運びをみせるものの、全11レースを通じて安定した成績を収めることができず、総合22位に。
高山大智/今村公彦は、初日から好レースを見せ、メダル獲得圏内の順位を守って決勝レースへ進出しました。
「(1月マイアミ以来の)久々のヨットレースでしたが、初日から調子よく走れました。今回は成績よりも、スタートで失敗したり、レース序盤が悪い展開になったとき、どのようにリカバリーして上位に食い込むかをチームの課題にしていて、いくつかは克服できたと思います。このチームの強みは、若い高山の勢いと自分の経験。新しいチームですが、お互いの強みをミックスできれば自然と結果がでてくると考えています」(今村公彦)
高山/今村は、今回のワールドカップで日本チーム最高順位となる総合5位を獲得。また、ヤマハと提携している「AUS11」のマシュー・ベルチャー/ウィル・ライアンは全11レース中6レースでトップをとり、貫禄の優勝を収めました。 YAMAHA Sailing Team 'Revs'は、このあと、5月6日から13日にかけてモナコで開催された470級ヨーロッパ選手権に参戦。高山/今村は8位、神木/疋田は17位、女子の宇田川/関は37位という成績でした。
チームは初めてのヨーロッパ遠征でそれぞれの課題を確認し、また一歩成長する姿がみられました。
※写真はすべてセーリング・ワールドカップ・イエール大会(Photo by Junichi Hirai)