2007年
ヤマハが2007年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
800cc元年
ロッシはランキング3位
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排気量制限が変更され従来の990ccから800cc(以下)となった。フィアットヤマハチームが新たに誕生、同チームからV・ロッシとC・エドワーズが参戦した。シリーズ戦は第15戦日本GPでC・ストーナー(ドゥカティ)がタイトルを決めた後、終盤の焦点はロッシとD・ペドロサ(ホンダ)のランキング2位争いとなる。ランキング2位で最終戦を迎えたロッシだったがマシントラブルに見舞われ、ペドロサに僅か1ポイント差でランキング3位となった。エドワーズはランキング9位だった。テック3 ヤマハチームのS・ギュントーリと玉田誠もYZR-M1を駆るが、ランキングはそれぞれ16位、18位に終わった。
ロッシとエドワーズは順調なスタートをきった。ロッシは開幕戦でストーナーに優勝を譲るが手堅く2位ゴール。第2戦スペインではロッシ1位、エドワーズが3位となりチームとして好調な滑り出しを見せた。しかし第3戦トルコで少し歯車が噛み合わなくなった。ロッシはポールポジションを獲得しながらも、1周目にオーバーランして後退。タイヤトラブルも影響して結局10位に留まりランキング首位の座をストーナーに明け渡す。ロッシは続く第4戦中国で2位となるがストーナーが優勝、ストーナーとのポイント差は広がっていく。波乱のレースとなったのがフランスGP。途中降り出した雨で、全車ピットインしてウエット用マシンに瞬時に乗り換えレースを続行する「フラッグ・トゥ・フラッグ」となるなか、ロッシは6位に留まる。
その後のロッシはイタリアで2勝目、その後は2位・4位と上位フィニッシュ。そしてオランダでは3勝目を飾り、ポイントを稼ぐが、ストーナーとのポイント差を縮められないまま後半へ。第10戦ドイツでも転倒リタイア、この日のストーナーは5位でポイント差は32点に広がっていった。ロッシはアメリカでも4位で終わり、チェコで7位、サンマリノでリタイアと、波に乗り切れぬまま終盤に入る。第14戦ポルトガルGPではようやく歯車が噛み合いシーズン4勝目。シリーズ戦も残り4戦となり、ストーナーとロッシのタイトル争いが注目され日本GPを迎える。この日もまた天候に翻弄される「フラッグ・ツー・フラッグ」レースとなるが、ロッシは振るわず13位。一方のストーナーは6位でゴールしてチャンピオンが決定。ロッシは終盤のオーストラリア3位、マレーシアを5位で終えランキング2位で最終戦バレンシアを迎える。この日は右手の痛みを堪えて臨むも、終盤マシントラブルが生じてリタイア。僅か1点差でランキングは3位に後退してシーズンを終えたのだった。
エドワーズはイギリスでの2位1回、スペインでの3位1回を含め16戦でポイントを得てトータル124ポイント、ランキング9位となった。フランス期待のギュントーリは、地元GPで力強さを見せた。結果的には転倒リタイアに終わったが、突然振り出した雨の影響で各車がペースを落とす中、果敢にトップに踊りでて序盤レースをリードしたのだった。また日本GPではシーズン自己ベストの4位となる活躍だったが、ノーポイントが響いてランキング16位終わった。
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Cate. Rider Machine MotoGP Valentino Rossi YZR-M1(0WS4) MotoGP Colin Edwards YZR-M1(0WS4) MotoGP Sylvain Guintoli YZR-M1(0WS4) MotoGP 玉田 誠 YZR-M1(0WS4)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 MotoGP C. Stoner Ducati 367 2 MotoGP A. Dovizioso Honda 242 3 MotoGP V. Rossi Yamaha 241 4 MotoGP J. Hopkins Suzuki 189 5 MotoGP M. Melandri Honda 187 6 MotoGP C. Vermeulen Suzuki 179 9 MotoGP C. Edwards Yamaha 124 16 MotoGP S. Guintoli Yamaha 50 18 MotoGP 玉田 誠 Yamaha 38
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Pos. Constructor Point 1 Ducati 394 2 Honda 313 3 Yamaha 283 4 Suzuki 241