1997年
ヤマハが1997年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
健闘するも優勝を逃す
カダローラ、阿部がランキング6、7位
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この年からクラス呼称は、500cc、250cc、125ccに戻った。ヤマハチームレイニーから阿部典史とS・ジベルナウ、レッドブルヤマハWCMのL・カダローラと、T・コルサーが、それぞれYZR500を駆り出場した。この中で、カダローラがランキング6位、阿部がランキング7位となった。カダローラはこの年ヤマハに復帰、500ccクラスフル参戦5年目を迎えた。そのカダローラは2位2回、3位2回などで活躍。阿部はシーズン序盤から中盤にかけては調子に乗れなかったが、終盤に入ると調子を上げ最終戦ではシーズン初の3位表彰台、トータル126ポイントを獲得した。
第1戦マレーシアを4位で終えたカダローラ、2戦、3戦はマシントラブルもあり11位にとどまったが、第4戦イタリアでは本来の力を発揮。スタート直後は16位だったが中盤3位にあがり、前車の転倒で2位へ。トップのM・ドウーハン(ホンダ)には及ばなかったが3位以下を7秒引き離し2位でゴール。第5戦オーストリアは4台による2位争いのすえ3位表彰台を獲得。つづく第6戦からはアンラッキーが続き9戦までノーポイントとなる。しかし第10戦ブラジルで流れは一転。予選2位を獲得すると決勝では中盤から3位争いを展開し、そのままゴールしてシーズン3度目の表彰台を獲得。これで調子を取り戻すと第11戦以降は5位・2位・4位と確実にポイントを重ね、一時ランキング4位まで浮上。しかし最後の2戦で再びマシントラブルに見舞われ順位を下げてしまった。
一方の阿部はシーズン前半セットアップに戸惑うことが多く、決勝ではなかなか感触をつかめないままシーズンを消化。終盤にはいって調子を掴んだ阿部は12戦、14戦とも5位に入る。迎えた最終戦オーストラリアGPでは、予選5位から好スタートをきりホールショット。ドゥーハンに先行を許したものの、その後もぴったりテールに付ける。後半に入って順位を下げるが、ドゥーハンの転倒により3位に繰り上がり表彰台獲得となった。500cc初のフル参戦となったジベルナウはランキング13位、コルサーはシーズン途中で運営チームとの契約を解消し、第8戦以降は出場しなかった。この年ヤマハは一度も優勝を飾ることはできず、全レースでホンダ車が優勝した。
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Cate. Rider Machine 500cc 阿部典史 YZR500(0WH0) 500cc Sete.Gibernau YZR500(0WH0) 500cc Luca Cadalora YZR500(0WH0) 500cc Troy Corser YZR500(0WH0)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc M.Doohan Honda 340 2 500cc 岡田忠之 Honda 197 3 500cc 青木宣篤 Honda 179 4 500cc A. Cirville Honda 172 5 500cc 青木拓磨 Honda 134 6 500cc L. Cadalora Yamaha 129 7 500cc 阿部典史 Yamaha 126 13 500cc S. Gibernau Yamaha 56 23 500cc T. Corser Yamaha 11
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Pos. Constructor Point 1 Honda 375 2 Yamaha 188 3 Suzuki 90 4 Aprilia 88 5 Modenas 68 6 Elf500 60 7 ROC Yamaha 11