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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

1996年

ヤマハが1996年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。

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1996年阿部典史とL・カピロッシが初優勝!

日本GPで初優勝、ランキング6位となった阿部典史
日本GPで初優勝、ランキング6位となった阿部典史

500cc

阿部がヤマハ最上位のランキング6位

L・カピロッシはオーストラリアGPで優勝
L・カピロッシはオーストラリアGPで優勝

マールボロヤマハ・チームインターナショナルロバーツから阿部典史、J.M・バイル、K・ロバーツJrの3人、マールボロヤマハ・チームインターナショナルレイニーからL・カピロッシが出場した。この中で阿部は第3戦日本GPで初優勝を飾ったほか、第9戦、第10戦で連続3位表彰台を獲得、14戦でも表彰台に登りランキング5位となった。カピロッシは第2戦3位と順調な滑り出しをみせたが、中盤は転倒など不運に見舞われる。しかし最終戦のオーストラリアGPでは、自身の初優勝。しかしノーポイントが響きランキング10位。この年のヤマハの優勝はこの2レースだけで、コンストラクタータイトルではホンダに大きなリードを許して2位に終わった。

阿部は第1戦マレーシア、第2戦インドネシアではそれぞれ8位、9位だったが、第3戦で走り慣れた鈴鹿に戻ると本領発揮。予選は11位だったが、決勝は8周目にトップにたつと終盤リードを拡大。自身の予選タイムを上回る2分09秒台のペースで走り、2位のA・クリビーレ(ホンダ)に7秒差で初優勝。欧州に入った第4戦は転倒リタイア、続く第5戦も11位と苦しみ、ランキング6位に後退。しかし第6戦フランスは4位で調子を取り戻し、その後のオランダとドイツはともに6位、着実なレース組み立てを見せた。第9戦イギリスでは、終盤岡田忠之(ホンダ)、S・ラッセル(スズキ)を一気に抜きさり3位に浮上、シーズン2度目の表彰台。第10戦オーストリアでも再び3位となる。終盤の第11戦チェコと第12戦イモラは何れも序盤にコースアウトし、それぞれ11位、10位。しかし相性のよいブラジルでは前年に続き3位表彰台。シーズン4度目の表彰台で、ランキングも4位に浮上。ランキング3位への期待を残して臨んだ最終戦オーストラリアでは、終盤6位走行中に転倒リタイア、これで後退しランキング5位となった。

モトクロス世界チャンピオン、AMAスーパークロスチャンピオンという経歴からロードレースに転向したフランス人のバイル。開幕戦は6位でスタートし、その後も安定した走りで得点を稼いでいくが、中盤以降は何度か転倒リタイアとなる。しかし第11戦チェコでは初のポールポジションを獲得、また第12戦ではシーズン最高の4位、ランキング9位となった。ロバーツJrは、序盤の2戦を怪我で欠場したが、4位を最高に5位2回、6位1回などの成績でランキング13位となった。

一方カピロッシは、第2戦で3位と順調な滑り出しを見せたが、シーズン中盤は転倒や不運なトラブルによるノーポイントが続く。しかし最終戦オーストラリアで勝利の女神が微笑んだ。M・ドゥーハン、クリビーレのホンダ2台がトップを走り、その後ろ3秒ほどをカピロッシが追って迎えた最終ラップ。前の2人が追突転倒する間に、カピロッシがトップに躍り出るというゴール寸前の逆転劇で500cc初優勝を飾った。なおこの年、ポイント獲得選手32人のうち、YZR500及びヤマハエンジン搭載車(ROCヤマハ、ハリスヤマハ)を駆ったライダーは合計16名だった。

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250cc

原田はランキング8位、終盤はS・ジベルナウが加入

マールボロヤマハ・チームインターナショナルレイニーから原田哲也が参戦、マシンはこの年から再びYZR250となった。原田は第2戦インドネシアで優勝したほか、2位2回、3位1回などの成績を得るがノーポイントも響きランキング8位に終わった。なおシーズン終盤の3レースは、原田に代ってスペインのS・ジベルナウがYZR250を駆り参戦、第14戦ブラジルで自己ベストの8位となった。

第1戦の原田は、スタートでやや出遅れるもすぐ挽回し、M・ビアッジ(アプリリア)に続いて2位でゴール。第2戦ではポールポジションを獲得、決勝でもビアッジとの接戦を制し1.8秒差で優勝。これで原田とビアッジは同ポイントに並び、二人の一騎討ちの様相が見えてくる。しかし日本GPで優勝したビアッジに対し、原田は転倒リタイアでポイント差が拡大。欧州ラウンドに入ってからはビアッジが第4戦以降で3連勝するのなか、原田は2位、6位、3位で終える。第7戦オランダで原田は10位、その後の8戦・9戦・10戦・12戦はリタイアなどでノーポイント。第12戦イモラ終了時でランキングも6位に後退してしまった。
 第13戦カタルニアからは、原田に変わってジベルナウが出場。YZR250の初レースとなったこの日はチェーン切れでリタイアしたが、第14戦で8位、最終戦は9位走行中の転倒リタイアに終わった。

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The Riders & The Machine
Cate.RiderMachine
500cc 阿部典史 YZR500(0WJ1)
500cc Jean.Michel Bayle YZR500(0WJ1)
500cc Kenny Roberts Jr YZR500(0WJ1)
500cc Loris Capirossi YZR500(0WJ1)
250cc 原田哲也 YZR250
Ranking
  • 500cc
  • 250cc
Pos.Cate.RiderConstructorPoint
1 500cc M.Doohan Honda 309
2 500cc A. Criville Honda 245
3 500cc L. Cadalora Honda 168
4 500cc A. Barros Honda 158
5 500cc 阿部典史 Yamaha 148
6 500cc S. Russell Suzuki 133
9 500cc J. M.Bayle Yamaha 110
10 500cc L. Capirossi Yamaha 98
13 500cc K. Roberts Jr Yamaha 69
Pos.Cate.RiderConstructorPoint
1 250cc M. Biaggi Aprilia 274
2 250cc R. Waldmann Honda 268
3 250cc O. Jacque Honda 193
4 250cc J. Fuchs Honda 174
5 250cc 宇川徹 Honda 142
6 250cc L. D’Antin Honda 138
8 250cc 原田哲也 Yamaha 104
Constructors Ranking
  • 500cc
  • 250cc
Pos.ConstructorPoint
1 Honda 365
2 Yamaha 216
3 Suzuki 152
4 ROC Yamaha 53
5 Elf500 35
6 Aprilia 24
7 Harris Yamaha 11
8 Paton 1
Pos.ConstructorPoint
1 Honda 305
2 Aprilia 304
3 Yamaha 121
4 Suzuki 20
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