1990年
ヤマハが1990年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
500&250、両クラス2冠達成!
YZR500のレイニー、初タイトルに輝く
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この年も15戦が開催され、チームマールボロヤマハロバーツのW・レイニーが初のチャンピオンを獲得。またヤマハは、500ccクラス6度目のコンストラクタータイトルを獲得した。
レイニーは開幕戦の日本GPでポール・トゥー・フィニッシュの優勝。第2戦アメリカでも2位に6秒差をつける独走体勢で連勝し、シリーズをリードしていく。欧州ラウンドに入っても第3戦スペインから12戦スウェーデンまでに優勝4回、2位5回、3位1回と好成績を残しランキング首位を守りながら第13戦チェコスロバキアを迎えた。この時点でポイントはレイニーの220点に対し、これを追うK・シュワンツ(スズキ)は173点だった。決勝レースはレイニーとW・ガードナー(ホンダ)とのトップ争いとなり、これを追うシュワンツは3周目に転倒リタイア。この瞬間、2戦を残してレイニーの世界チャンピオンが決定。レイニーにとって、GPフル参戦3年目のタイトル獲得だった。
このほかヤマハ勢では、ドカドスヤマハのJ.・ガリーガがランキング6位、E・ローソンはアメリカGPで右足かかとを骨折して欠場したのが響き7位、ソノートチームゴロワーズヤマハモービル1のJ・ルジアが8位、同チームのC・サロンが9位となった。藤原儀彦は第9戦ベルギーGPで11位となり5ポイントを獲得した。
コシンスキーが最終戦の逆転で初タイトル!
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YZR250で出場したチームマールボロヤマハロバーツのJ・コシンスキーが初の世界タイトルを獲得した。また、ヤマハは、この250ccクラスでの13回目のコンストラクタータイトルを決定、ヤマハは500ccとあわせ2クラスともライダー、コンストラクタータイトルを獲得した。
コシンスキーは開幕戦の日本GPで、ポールポジションを獲得しながらも決勝14位、僅か2ポイント獲得に終った。だが続く第2戦アメリカGP、第3戦スペイン、第4戦イタリアで3連勝を飾り一挙にランキング首位に浮上。それからはポイントリーダーとしてシリーズ戦を牽引する。しかし後半にはいると、第10戦フランス、第11戦イギリスの2レースで転倒リタイア。ポイントリーダーの座をC・カルダス(ホンダ)に明け渡してしまった。結局2人のタイトル争いは、カルダスの5ポイントリードで最終戦まで持ち越された。ポールポジションを獲得したコシンスキーは、終盤トップにたち優勝する。一方のカルダスは終盤まで5位を走っていたが、マシントラブルでリタイア。コシンスキーが最終戦での逆転劇でチャンピオンに輝いた。
L・カダローラは日本GPで優勝、アメリカGP2位、スペインGP 2位でシリーズポイントをリードしていたが、第4戦イタリアGPでは、2位走行中のマシントラブルでリタイア。これでコシンスキーにランキング首位の座を譲る。その後は第6戦オーストリア、第11戦ユーゴスラビアで優勝しランキング3位でシリーズを終えた。A・プーチはランキング16位に終った。
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Cate. Rider Machine 500cc Eddie Lawson YZR500(0WC1) 500cc Wayne Rainey YZR500(0WC1) 500cc Christian Sarron YZR500(0WC1) 500cc Jean-Philippe Ruggia YZR500(0WC1) 500cc Juan Garriga YZR500(0WC1) 250cc John Kocinski YZR250(0WB9) 250cc Luca Cadalora YZR250(0WB9) 250cc Alberto Puig YZR250(0WB9)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc W. Rainey Yamaha 255 2 500cc K. Schwantz Suzuki 188 3 500cc M. Doohan Honda 179 4 500cc N. MacKenzie Suzuki 140 5 500cc W. Gerdner Honda 138 6 500cc J. Garriga Yamaha 121 7 500cc E. Lawson Yamaha 118 8 500cc J.P. Ruggia Yamaha 110 9 500cc C. Sarron Yamaha 84
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Pos. Constructor Point 1 Yamaha 272 2 Honda 233 3 Suzuki 223 4 Cagiva 88 5 Plaisir 4 6 Paton 1