1989年
ヤマハが1989年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
W・レイニーがランキング2位500cc
レイニーとサロンが、ランキング2位・3位
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全15戦が行われ、チームラッキーストライクロバーツのW・レイニーがランキング2位、ソノートチームのC・サロンがランキング3位となった。シーズンを通じてファンを釘付けにしたのはレイニー、そしてこの年ヤマハからホンダに移籍したE・ローソン、スズキのK・シュワンツの3人による毎戦の激しいトップ争い。その中でタイトルは、ローソンが獲得。ヤマハは4年連続のコンストラクタータイトル獲得はならなかった。
開幕戦の日本GPではShiseido Tech 21から出場の平忠彦がポールポジション、決勝は8位となった。この日本GPでは、シュワンツとレイニーが名勝負を展開、結局シュワンツが優勝する。第2戦ではレイニーが再び2位を獲得してランキング首位に浮上。その後第3戦のアメリカGPでレイニーは優勝、西ドイツ、オランダでも優勝し第12戦までランキング首位をキープしていた。しかし第13戦でのリタイアで後退しランキングは2位で終えた。一方サロンは、イタリアGP以外の全戦でポイントを獲得。3位2回、2位1度などの活躍でシュワンツを僅かに上回りランキング3位を獲得した。またYZR500については、フル参戦のヤマハファクトリー選手だけでなく、藤原儀彦、L・カダローラ、M・ドーソン、J・コシンスキーらにも提供されシリーズ戦を盛り上げた。
カダローラがランキング5位!
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L・カダローラが優勝2回、3位3回などの活躍でランキング5位となった。開幕戦日本GPでは、スポット参戦しYZR250を駆るJ・コシンスキーがGP初優勝を飾ってヤマハにとって幸先のよいスタート。コシンスキーは地元開催の第3戦アメリカGPでも独走体性で優勝。コシンスキーはこのとき40ポイント獲得でランキング3位につけていたがその後の欧州ラウンドは参加しなかった。
欧州ラウンド初戦第4戦スペイン。開幕から3レース連続3位と好調のカダローラは、ここヘレスでも好調で5周目から首位にたち独走優勝。しかし次の地元イタリアGPでは転倒してリタイア。西ドイツではスタート失敗で11位、オーストリアのザルツブルクではマシントラブルでリタイア、ユーゴスラビアのリエカではファステストラップを記録するも転倒リタイア、オランダではトップ集団につけながらもラスト2周でトラブルするなど、アンラッキーが続きランキングは後退。しかしシリーズ後半は、ベルギーとスウェーデンで5位に入り、最終戦ブラジルGPではシーズン2勝目を飾った。
前年1988年、TZ250を駆りファクトリー勢に遜色ない走りを見せたJ・ルジアは、この年からYZR250で出場。膝は言うに及ばず、肘が路面に擦れそうな躍動感あふれる走りでオーストリア、スペイン、ミサノと3度の表彰台獲得、ランキング7位となった。スポット参戦でYZR250を駆った本間利彦は日本GP4位、フランスGP4位、スウェーデン6位などと健闘した。
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Cate. Rider Machine 500cc Freddie Spencer YZR500(0WA8) 500cc Niall McKenzie YZR500(0WA8) 500cc Kevin Magee YZR500(0WA8) 500cc Wayne Rainey YZR500(0WA8) 500cc Christian Sarron YZR500(0WA8) 500cc 平忠彦 YZR500(0WA8) 250cc Luca Cadalora YZR250 250cc Juan Garriga YZR250 250cc Jean-Philippe Ruggia YZR250
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc E. Lawson Honda 228 2 500cc W. Rainey Yamaha 210.5 3 500cc C. Sarron Yamaha 165.5 4 500cc K. Schwantz Suzuki 162.5 5 500cc K. Magee Yamaha 138.5 6 500cc P.F. Chili Honda 122 7 500cc N. MacKenzie Yamaha 103 14 500cc 平忠彦 Yamaha 39 16 500cc F. Spencer Yamaha 33.5
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Pos. Constructor Point 1 Honda 257 2 Yamaha 227.5 3 Suzuki 211.5 4 Cagiva 38 5 Fior 32