1986年
ヤマハが1986年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
ローソンがV2
YZR500、2年ぶりにタイトル奪還
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全11戦が開催され、ヤマハはヤマハマールボロチームからE・ローソン、R・マッケルニア、ラッキーストライクロバーツからM・ボールドウイン、R・マモラがが、チームソノートゴロワーズからC・サロンが参戦した。この中で、ローソンが11戦中7戦で優勝し、1984年に続く2度目の世界タイトルを獲得。ランキング上位6台のうち5人がヤマハ選手で、ヤマハはコンストラクタータイトルも獲得した。
開幕戦を2位で終えたローソンは、これに続く2戦から5戦までで4連勝してランキングトップを快走。中でも2戦からの3レースはポール・ツゥー・フィニッシュの勢いだった。しかし第9戦フランスの前週に行われたラグナセカのレースで周回遅れと絡み転倒して右鎖骨を骨折。フランス参戦が危ぶまれたが、そのフランスでもポールポジションを獲得し、決勝でも2位に大差で優勝。続くイギリスでも雨の中を巧妙に走って3位。こうしてシーズン中の走りに緩急をつけ着実にポイントを獲得する。迎えた10戦スウェーデン。ライバルのW・ガードナー(ホンダ)とのポイント差はほぼ決定的に開いていたが、3周目にトップにたったローソンは、果敢に飛ばし2位ガードナーに16秒の差で優勝、タイトルを決めた。
YZR250投入!ラバードが2度目の栄冠!
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ベネモトチームから、カリブのハリケーンことC・ラバード、ヤマハマールボロチームから西ドイツのM・ウイマーと前年全日本3連覇を果たした平忠彦がYZR250を駆り参戦した。ラバードが1983年に続く自身2度目の250ccタイトルを獲得した。
この年のラバードは、あわや無得点かというシーンを見せ開幕戦をスタートした。この日のスペイン、決勝はスタート直後のアクシデントで中断されてレースは再スタートとなったが、このときラバードは既に転倒を喫していたのだ。しかし、すぐマシンをセットアップしたラバードは、再スタートとなったこのレースを大逆転で優勝。その実力と強運を見せ付けた。
第2戦は2位だったが、3戦・4戦と連勝したラバードは、シリーズ前半で確かな手ごたえを掴む。トップを走りながらも転倒したレースもあったが、そのアグレッシブな走りはファンを魅了。第10戦スウェーデンでタイトルに王手をかけ、このレースで手堅くポイントを得ておけばチャンピオン獲得というこの日も本領を発揮。レース中盤3番手につけていたが、ラスト4周でスパート。タイトルを獲得するなら、その順位で十分だったが、さらに攻め続けて、ラスト3周で2番手、ラスト2周でトップに立ち、俊足を見せ付け2度目のタイトルを獲得した。
平は開幕戦で予選2位だったが決勝ではスタートで後続車に追突され負傷。第2戦も足の負傷が癒えずスタートに失敗。しかし第3戦からは5戦連続でポイントを獲得して調子を上げると、ついに最終戦サンマリノでは23人のごぼう抜きで初優勝。またYZR250は全レースでポールポジションを獲得。その内訳はラバード7回、ウイマー4回だった。
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Cate. Rider Machine 500cc Eddie Lawson YZR500(0W81) 500cc Rob McElnea YZR500(0W81) 500cc Randy Mamola YZR500(0W81) 500cc Mike Baldwin YZR500(0W81) 500cc Christian Sarron YZR500(0W81) 250cc Martin Wimmer YZR250(0W82) 250cc 平忠彦 YZR250(0W82) 250cc Carlos Lavado YZR250(0W82)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc E. Lawson Yamaha 139 2 500cc W. Gardner Honda 117 3 500cc R. Mamola Yamaha 105 4 500cc M. Baldwin Yamaha 78 5 500cc R. McElnea Yamaha 60 6 500cc C. Sarron Yamaha 58
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Pos. Constructor Point 1 Yamaha 154 2 Honda 123 3 Suzuk 27 4 Elf 18 5 Cagiva 4