1985年
ヤマハが1985年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
E・ローソン、C・サロンがランキング2位・3位
ローソン3勝でランキング2位
-
-
ヤマハ・マールボロレーシングチームからE・ローソンとR・ロッシュ、チームソノートゴロワーズからC・サロンが参戦、新型のYZR500(0W81)を投入、全12戦に臨んだ。ローソンは3勝を飾るものの、F・スペンサー(ホンダ)には及ばずランキング2位で終わり連覇はならなかった。
キャラミの開幕戦は、前年のチャンピオン、ローソンがスペンサーとの接戦を制し優勝、幸先よいスタートをきる。第2戦スペインではスペンサー、第3戦西ドイツではサロンが優勝し、開幕3戦で3人が優勝。2戦を終わったところでローソンとスペンサーは同点首位だったが、第3戦でスペンサーが2位、ローソンが4位に終わりスペンサーがランキング首位にたつ。第4戦イタリアからの3レースもローソンとスペンサーの接戦は続く。中でも第5戦オーストリアGPは、雨で中断され2ヒート制に。16周の第1ヒートは2.18の差でスペンサー、14周の第2ヒートは2.15秒の差でローソンが制するが合算タイムの僅差でスペンサーが優勝、ローソンが2位。こうして4戦以降、ローソンは2位・2位・優勝の結果を残すが、ポイント差は縮まらない。スペンサーが第8戦ベルギーから調子をあげて連勝するのに対し、ローソンはベルギー以降2位・4位・2位・2位に終わり、最終戦を残した第11戦スウェーデンGPで優勝したスペンサーのタイトルが決定。ローソンはスペンサーの欠場した最終戦サンマリノでシーズン3勝目を飾り、12戦中11戦でポイントを獲得しランキング2位となった。
この年からヤマハに加入したR・ロッシュは地元フランスではスペンサーに次ぐ2位表彰台を獲得するなど、10レースでポイントを獲得しランキング7位となった。前年250ccクラスで市販TZ250を駆りチャンピオンに輝いたサロンは、この年から500ccに参戦。そのパワーが炸裂したのが西ドイツ。雨のこの日、サロンは開始直後は10番手につけていたが、3周目に6番手、5周目にローソンを抜いて3番手に上がると9周目にR・ハスラム(ホンダ)をパスして2番手へ。12周目にはスペンサーをパスして首位に浮上、最終の19周目までトップを守りきり、スペンサーに11秒の差で優勝、悪天候下での底力を見せ付けた。サロンの優勝はこのレースだけだったが、スペイン、オーストリア、ベルギー、イギリスでも表彰台に登り、ローソンに次ぐランキング3位となった。
シリーズ終盤にYZR250を投入、最終戦でラバードが優勝!
-
ヤマハ市販レーサーTZ250が主流となっていた世界GP250ccクラスだったが、この年からホンダチームが参戦を開始。F・スペンサー、A・マンクらがTZ勢のライバルとなった。TZ250の実力派は、1983年に250cc初タイトルに輝いたベネズエラの星、C・ラバートと、西ドイツのM・ウイマー。2勝を飾ったラバードがランキング3位、1勝を飾ったウイマーがランキング4位となった。チャンピオンはスペンサーで、500ccクラスとのダブルタイトルとなった。またヤマハの4年連続コンストラクタータイトル獲得はならなかった。
-
Cate. Rider Machine 500cc Eddie Lawson YZR500(0W81) 500cc Raymond Roche YZR500(0W81) 500cc Christian Sarron YZR500(0W81)
-
Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc F. Spencer Honda 141 2 500cc E. Lawson Yamaha 133 3 500cc C. Sarron Yamaha 80 4 500cc W. Gardner Honda 73 5 500cc R. Haslam Honda 73 6 500cc R. Mamola Honda 72 10 500cc R. Roche Yamaha 50
-
Pos. Constructor Point 1 Honda 168 2 Yamaha 144 3 Suzuki 26 4 Chevallier 3