1977年
ヤマハが1977年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
ファクトリー活動復活
S・ベイカーがランク2位、J・チェコットは2勝!
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前年はGP参戦を休止していたヤマハは、1977年体制を一新して復活した。ヤマハチームは、S・ベイカーとJ・チェコットを迎えた。ヤマハが休戦していた1976年、このクラスはスズキの独壇場となっていたが、ここに軽量化を図った新型YZR500(OW35)をヤマハは投入した。なお、この年からポイント計算は有効ポイント制が廃止、全獲得ポイント累積方式となった。マン島TTも世界選手権から外され、英国ラウンドはシルバーストーンが舞台となった。
シーズンを通して好調を持続したのはスズキで、B・シーンはスクエア4気筒を駆り6戦で優勝して2年連続でタイトルを獲得。スズキのコンストラクタータイトルも2年連続となった。多数派のスズキに囲まれたヤマハ勢だったが、チェコットは終盤フィンランドとチェコスロバキアの2レースで優勝、ランキング4位となった。ベイカーは未勝利ながら2位3度、3位3度などでランキング2位。なおフィンランドでチェッコットが駆ったYZR500(OW35)には、排気効率を改善する新機構(YPVS)が織り込まれていた。
片山敬済がタイトルを獲得
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全11戦の350ccクラスは、実質上ヤマハ市販レーサー(またはヤマハエンジン搭載マシン)によるワンメークレースとなっていた。この中で片山敬済5勝を飾ってチャンピオンを獲得。ヤマハは5年連続でのコンストラクタータイトルを手中にした。
ベイカーが初の世界タイトル獲得
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1977年からは最高峰GP500と肩を並べる選手権として、フォーミュラ750世界選手権が誕生、GPとは独立した日程のシリーズ戦で、米国、カナダを含め全11戦が行われた。ヤマハは500cc同様、このフォーミュラ750にも注力し、ファクトリーマシンYZR750(水冷2ストローク4気筒748cc)を開発投入、これを駆るS・ベイカーが5勝して初のタイトルを獲得した。その他のヤマハ選手は市販レーサーTZ750を駆り、あわせて全11戦中10戦でヤマハ選手が優勝。他の1勝はカワサキだった。
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Cate. Rider Machine 500cc Steve Baker YZR500(0W35) 500cc Johnny Cesotto YZR500(0W35) 500cc Giacomo Agostini YZR500(0W35)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc B. Sheene Suzuki 107 2 500cc S. Baker Yamaha 80 3 500cc P. Hennen Suzuki 67 4 500cc J. Cecotto Yamaha 50 5 500cc S. Parrish Suzuki 39 6 500cc G. Agostini Yamaha 37
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Pos. Constructor Point 1 Suzuki 157 2 Yamaha 114