1974年
ヤマハが1974年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
G・アゴスチーニ、350ccチャンピオン!
初のコンストラクタータイトル獲得
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1974年の開幕前の話題は、G・アゴスチーニのヤマハへの加入だった。9年間MVアグスタに所属したイタリアの国民的英雄と呼ばれたライダーの移籍にファンの注目が集まった。加えてフィンランドのT・ランシボリも代理店運営チームから参戦。マシンの熟成も進み水冷2ストローク並列4気筒、1万回転で80馬力のYZR500には新たにモノクロスサスペンションが装備された。ライバルは、MVアグスタに乗るP・リードだった。
序盤は波にのれなかったヤマハ勢だったがアゴスチーニは第3戦オーストリアで優勝、続くイタリアGPでもポールを獲得、決勝は最速タイムを記録するがノーポイントに終った。第5戦マン島TTは、コース状況がマシンの高性能化からみて安全性に問題があるとしてヤマハファクトリーとしては参戦を見送る。その中で市販レーサーTZ350を354ccにボアアップして参戦したP・カーペンターが優勝。また上位8位をTZライダーが占めた。
アゴスチーニは第6戦オランダで2勝目を挙げると、今度はランシボリが第8戦スウェーデンで優勝。タイトル獲得を狙うアゴスチーニだったが、スウェーデンGPで転倒したマシンに巻き込まれてノーポイントとなるなどアンラッキーがあり、ランキングは4位に終った。それでもYZR500及び市販TZライダーのポイントが加算され、ヤマハは初のコンストラクタータイトルを獲得した。なお、ヤマハは第7戦ベルギーからは新型マシン(OW23)を投入していた。スズキの新たな500ccマシン投入も話題となった。
2年連続コンストラクタータイトル獲得
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500ccクラスに加え350ccクラスにもエントリーしたG・アゴスチーニはYZR350(0W16)を駆り、全10大会中で5勝を飾りチャンピオンを獲得した。ヤマハにとってこのクラスでの初のライダータイトル。またコンストラクタータイトルもヤマハが2年連続で獲得した。
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Cate. Rider Machine 500cc Giacomo Agostini YZR500(0W20/0W23) 500cc Teuvo Lansivuori YZR500(0W20)
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 500cc P. Read MV Agusta 82(92) 2 500cc G. Bonera MV Agusta 69(78) 3 500cc T. Lasivuori Yamaha 67 4 500cc G. Agostini Yamaha 47 5 500cc J. Findlay Suzuki 34 6 500cc B. Sheene Suzuki 30
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Pos. Constructor Point 1 Yamaha 87(127) 2 MV Agusta 87(109) 3 Suzuki 52 4 Dugdale Maxton Yamaha 18 5 Harley Davidson 14 6 König 12