1971年
ヤマハが1971年に参戦したレースのアーカイブをご覧いただけます。
250ccで5度目のコンストラクタータイトル
コンストラクタータイトルに輝く
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初開催のオーストリア、10年ぶりのスウェーデンを含め、この年は全12戦の開催。ヤマハ勢はこの中の9レースで優勝し、コンストラクタータイトルを獲得した。またヤマハを駆るP・リードは同クラス4度目のチャンピオンに輝いた。前年のチャンピオンR・ゴールドはランキング2位、ランキング上位10人中8人がヤマハライダーだった。
タイトル奪還を狙うリードは、開幕戦はMZに譲ったが、第2戦西ドイツ、第3戦マン島、第4戦オランダで3連勝してランキングを牽引。とりわけ、マン島は、ヤマハが3クラスを制覇。350ccクラスでは、G・アゴスチーニのMVファクトリー3気筒が前半リタイアするなか、ヤマハTR2を駆る地元のT・ジェフリースが優勝。250ccではリードをトップにヤマハが上位独占。125ccはヤマハAXベースのマシンを駆るC・モーティマーが、マイコの追撃を振り切って優勝したのだ。
好調だったリードだが、第5戦ベルギーでコースアウトのリタイア、MZのS・グラセッティーに優勝を譲る。6戦目の東ドイツでは、リード、ゴールドのヤマハの両エースに加え、前年スズキで125ccチャンピオンとなったドイツ人、D・ブラウンがヤマハで参戦。三つ巴の展開の末、終盤ブラウンがスパートしてシーズン初優勝を飾る。
後半戦のチェコスロバキアでは、予選でリードが転倒負傷して欠場、ディーラーエントリーでTD-2に乗るJ・ドレーパルが優勝、ハンガリー人初のグランプリ優勝となった。第8戦目スウェーデンは、新設のアンダーストーブが会場だった。ここでヤマハのゴールドがシーズン初優勝。続く第9戦フィンランドでは、2戦を欠場していたリードが負傷をおして出場したが10位に留まり、ゴールドが連勝。この結果ヤマハは250ccクラスでの5度目のコンストラクタータイトルを決定するが、個人タイトル争いはリードとゴールドの接戦が続く。残りは3戦。
2人のタイトル争いは第12戦・最終戦スペインまで持ち越される。ここでは、前半ゴールドのマシンがやや不調に陥り、リードが先行。そんな時、終盤トップに躍り出てきたのがフィンランドのJ・サーリネンで、そのままトップでゴールし250cc初優勝。リードは新鋭サーリネンとの勝負をさけ、余裕をもって2位でゴールし自身5度目のタイトル(125cc1回、250cc4回/いずれもヤマハ)を獲得した。なお、サーリネンはこの年350ccクラスにも出場しており、ヤマハ市販レーサーTR2で2回優勝、チャンピオン、アゴスチーニにつづくランキング2位となり、次代のチャンピオン候補として注目を浴びた。
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Pos. Cate. Rider Constructor Point 1 250cc P. Read Yamaha 73 2 250cc R. Gould Yamaha 68 3 250cc J. Saarinen Yamaha 64(67) 4 250cc J. Dodds Yamaha 59 5 250cc D. Braun Yamaha 58 6 250cc G. Marsovszky Yamaha 57(65)
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Pos. Constructor Point 1 Yamaha 105(169) 2 MZ 48 3 Yamsel 47 4 Yamasaki 10 5 Padgett Yamaha 7 6 Aermacchi 6