第3戦Yamaha YZ125 BLU CRU Cup 最終戦は若手が表彰台独占、それぞれがYZ125で自身を磨いた1年が終了
レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。
2025年11月6日

「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」は、一般社団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)とヤマハ発動機、ヤマハ発動機販売のタイアップ企画として、2024年にスタートした2ストロークマシン「YZ125」によるワンメイクレースです。

その目的は、全日本、または世界へ羽ばたこうとする若いライダーたちを応援すること。さらに欧州ではEuropean ChampionshipやJunior Motocross World Championshipなど、2ストロークモデルによるレースが盛んに行われているように、若手ライダーにとって2ストロークマシンがスキルアップにつながることや、軽量・コンパクトな車体により、成長段階にある若手ライダーにとってのリスク軽減となること。そして、将来のモトクロス界の担い手となる若者のレース経験を増やすことで、地方選手権や全日本への参戦につながってほしいとい願いも込めた活動なのです。
今年の「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」は、全日本の第2戦スポーツランドSUGO(宮城)でスタートし、19名がエントリーして10代は11名。名阪スポーツランド(奈良)での第2戦は18名がエントリーして10代は12名。そして第3戦は10月18日、オフロードヴィレッジ(埼玉)での第6戦21Group カップ 東福寺保雄記念に併催され、16台がエントリーし9名が10代となりました。


さて、レース直前のグリッドには「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM」の大城魁之輔選手、渡辺祐介選手、中島漱也選手、田中淳也選手が集結。プロフェッショナルライダーの視点からのさまざまなアドバイスや激励を行い、ライダーたちをレースに送りだしました。


その決勝レースでは、ともにレーシングチーム鷹に所属する15歳コンビ、ホールショットを奪った#88 杉本大駕選手と#22 清宮伊織選手が1周目からトップ争いを展開。清宮選手が1周目にトップに立つと、ハイペースで抜け出し独走で今季2勝目を獲得しました。

開幕戦を制した杉本選手が2位。3位には序盤で3番手とし、その後もポジションを守り切ってチェッカーを受けた14歳の#36 太田結馬選手(ガレージクローバーレーシングサービス)が入り、10代の3名が表彰台を独占することとなりました。
3戦連続での出場となった清宮選手と杉本選手は、本大会だけでなく関東選手権にもスキルアップを狙ってYZ125で参戦していますが、来シーズンからは今年の経験を持って4ストローク「YZ250F」に乗り換え、国際B級に挑戦する予定とのこと。また2戦出場した太田選手は、「YZ85LW」で全日本のジュニアクロスに参戦してきましたが、いよいよ来シーズンからは地方選手権のナショナルへステップアップする予定で、今後は「YZ125」をメイン機としてさらなるスキルアップを図るとのことで、狙い通り「YZ125」が存分に活用されていることがわかります。


レース終了後には、大同工業株式会社の大石義次様をスペシャルプレゼンターにお迎えし、恒例となっている各賞典の贈呈セレモニーを実施致しました。1~3位のライダーにはBLU CRUクーポン(1〜3位に3・2・1万円分)、4~10位のライダーにはYAMALUBE賞としてワイズギア製の商品を贈呈。さらに3位となった太田選手にはD.I.D 賞として「D.I.D Dirt Star ST-X」前後リム1セットを贈呈しました。また参加賞としてYamaha YZ125 BLU CRU Cup オリジナルTシャツなどをプレゼントし、2025年最後となる「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」を終えました。
今年、実施した3戦には10代の32名を最多とし、さまざまな世代のライダーのべ53名に参加していただきました。ありがとうございました。
参加ライダーのコメント(トップ3)
優勝:#22 清宮伊織選手(レーシングチーム鷹)


「今回は地元のオフロードヴィレッジということもあり、乗り込んでいるコースなので練習から調子が良く、いつも通りに走りができました。ただ、タイム自体はIBには及ばず、髙木碧選手から3秒差とまだまだでした。レースではスタートデバイスが壊れてしまい、スタートではフロントが浮いてしまったのですが、3番手ぐらいで1コーナーを回ることができました。杉本選手が前にいたので早く抜こうプッシュして、1周目でトップに立つことができました。その後は腕上がりがあったのですが、自分の走りに集中して引き離すことができ、今季2勝目を獲得することができました。
今年は地方選手権も含めて1年間、YZ125で走ってきました。関東選手権では良い時と悪い時があってランキング2位。YZ125CUPでは2回優勝できましたが、やはりたくさんの苦労がありました。でもそれが来年のIBに向けていい経験、いい準備になったと思います。まだチャンスはあるので最後まで諦めずにチャンピオンを獲得し、来年は4ストロークに乗り換えて頑張ります!」
2位:#88 杉本大駕選手(レーシングチーム鷹)


「当然ですが、1位を取るという気持ちでスタートし、ホールショットを決めるました。前半は調子良く走れていたのですが、2番手に落ちてからは清宮選手のペースが速くて置いていかれる形となりました。その後は、前回の怪我で十分に走り込みができてないところもあって体力不足と腕上がりでペースがだんだん遅くなりましたが2位でチェッカー、悔しい結果で最終戦を終えることとなりました。
今年は関東選手権のナショナルにもYZ125で参戦してきました。最終戦を残しランキングは4位ですがチャンピオンを狙える12ポイント差なので、最後まで諦めずに頑張ります。また今は、この関東選手権とYZ125 CUPで2ストに乗ってきて、トラクションのかけ方やスピードを落とすことなくコーナーを回る技術でなど、たくさんの学びがありました。来年はIBに上がると思いますが、この経験を活かしYZ250Fで頑張ります」
3位:#36 太田結馬選手(ガレージクローバーレーシングサービス)


「スタートがうまくいかず、1コーナーは中間よりも後ろにいたと思います。それでも前で転倒などがあって、4番手で1周目を終えました。その後2周目には3番手として、そのまま転倒しないことを意識した走りに徹してポジションをキープ。終盤に追い上げられて焦りましたが、SUGOに続いて3位を獲得することができました。
僕は現在、ジュニア85に出場しており、普段はYZ85でレースをしているのですが、125ではストレートで身体を後ろに引いたり、ジャンプの時に荷重をかける時など、身体を大きく使って操作するということが必要で、勉強になりました。また、コーナーでバイクを止めて大きく開けるのでは遅いので、なるべく速度を落とさずにスムーズに回ることが必要だと思っています。
来年はNAに参戦する予定です。親のススメもあるし、自分でもまだ4ストは早いと思っているので、来年はYZ125に乗ってチャンピオンを目指します」
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