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Yamaha YZ125 BLU CRU Cup 2025年シーズンの開幕戦、将来に向けて技術を磨く若手が2ストYZ125で激戦

レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

2025年5月8日

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 「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」は、一般社団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)とヤマハ発動機のタイアップ企画として、全日本、また世界へ羽ばたこうとする若いライダーたちを応援することを目的に2024年にスタートしたワンメイクレースです。昨年は2大会の開催でしたが、今年からSUGO(宮城)を皮切りに、名阪スポーツランド(9月20日/奈良)、オフロードヴィレッジ(10月18日/埼玉)と3大会で開催することとなりました。



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 こうした開催の背景には、全日本に続く地方選手権のエントリー台数が年々減少している状況があります。これは少子化の影響も含め、全体的な競技者人口の減少がありますが、「Yamaha YZ125 BLU CRU Cup」は、将来のモトクロス界の担い手となる若者がレースの魅力に触れレース経験を増やすことで、地方選手権や全日本への参戦につながってほしいという、MFJと当社の願いを込めています。

 加えて4ストロークの普及に伴い、ジュニア世代のライダーが地方選手権(NA/NB)に昇格する際、2スト85ccから4スト250ccを選択していますが、まだ身体が発展途上にある世代にとっては、車両の重量やパワー増によるリスクがあります。また当社の若手育成活動「BLU CRU」の活動では、欧米で2ストYZによるワンメイクレースを盛んに開催していますが、ライディング技術の習得においても大きな効果があることから、本レースが成長プロセスにおける2ストYZの普及も視野に入れた活動として位置付けています。



 レースにはYZ125ユーザーの19名がエントリー。その内訳は14歳を最年少に10代が11名、20〜60代では62歳を最年長に8名となりました。また、決勝レースには「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」のジェイ・ウィルソン選手、「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM」の渡辺祐介選手が激励に駆けつけるとともにさまざまなアドバイスを行い、ライダーたちを決勝へと送り出しました。



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 その決勝は将来のトップライダー候補である10代が上位を締め、闘志むき出しの白熱したバトルが繰り広げられました。



 特にトップ争いは関東選手権のNAを戦う、「レーシングチーム鷹」のチームメイトでありライバルでもある#88杉本大駕選手(15歳)と#22清宮伊織選手(15歳)が、序盤から終始トップ争いを展開。互いに一歩も譲らず、勝敗は最終ラップにもつれ込み、清宮選手が一度トップに立つもすぐに杉本選手も応戦して逆転し、杉本選手が優勝、清宮選手が2位でチェッカーとなりました。



 3位争いは、「ガレージクローバーレーシングサービス」の#36太田結馬選手(14歳)と、「YogiboPirelli MOUNTAIN RIDERS」 の阿部一斗選手(14歳)がマッチレースを繰り広げ、太田選手が終盤に引き離して3位を獲得。全日本にも負けないしびれるレース展開で、会場のファンを楽しませたのでした。



 レース終了後には表彰式を実施するとともに、プレゼンターに「YAMAHA BLU CRU RACING TEAM」の中島漱也選手を迎え各種賞典の贈呈などを行うセレモニーを開催。オリジナルTシャツやYAMALUBEのケミカル商品などを全員に参加賞とし提供したほか、優勝者にはD.I.D賞としてYZ125用のリムセットを、トップ3にはBLU CRUクーポンを、4〜10位にはワイズギアグッズを贈呈し、最後に集合写真を撮ってセレモニーを締め括りました。

 なお、9月20日に開催される名阪大会の応募は、14~16歳の先行申込期間が8月9〜11日、14歳以上の全員が対象となるオープン枠は8月12〜21日。続く第3戦のオフロードヴィレッジ大会は、14~16歳枠が2025年9月6〜8日、オープン枠は9月9〜18日となります。ぜひ、たくさんのご応募、お待ちしております。



参加ライダーのコメント(トップ3)



優勝:#88 杉本大駕選手(レーシングチーム鷹)

「昨年はまだジュニアを走っていて、バイクを借りてSUGOでのYZ125CUPに出場したのですが、今年から関東のNAに参戦するためにYZ125を買ったことから、その流れでYZ125 CUPにも出場しました。昨年も出た時にとてもいい経験になったことも参加した理由の一つです。
レースは1周目から清宮選手のプレッシャーに耐える展開となり、トップを守っていたのですが、最終ラップに抜かれてしまいました。でも、すぐに勝負をかけて抜き返し今年は優勝することができました。残りの2つも出場する予定なので、全部勝ちたいと思います。
YZ125はチームの方針もありますが、来年IBに上がって4ストに乗る前に、コーナーで回転を落とさず、スピードも落とさず曲がる練習や、フォームを作り込むために乗っています。やはりスタートは250ccが有利なところがありますが、そこから序盤で上位に上がっていく技術の獲得など、すごい勉強になります。
NAではここまで2戦で総合2位と6位でランキング3位につけていますが、最終的にチャンピオンを獲得すること、そして、来年はIBに上がってそこでも1年でチャンピオンになりたいと思っています」




2位:#22清宮伊織選手(レーシングチーム鷹)

「今は関東選手権のNAをYZ125で走っています。全日本でBLU CRUが開催されるということで、YZ125をうまく乗るため、また腕試しとして出場しました。予選をトップで通過したこともあり、スタートが決まれば優勝できると思っていました。そのスタートは2番手につけたのですが、SUGOは一年ぶりということもあり、公式練習だけでぶっつけ本番になってしまったことからペースが全然上がりませんでした。最終ラップでようやくトップに立ったのですが、10秒ぐらいですぐに逆転され2位。もう少し早く仕掛けていればよかったなと思いますし、勝つつもりだったので悔しいです。
将来は4ストに乗ることになりますが、その前にバイクを振り回せるようになるためにYZ125に乗った方が良いという監督から指導や、中島漱也選手もYZ125に乗っていたので、今年一年でYZ125を極めて4ストにスイッチしたいと思い乗り始めました。
もちろん、関東選手権も2ストで出ており開幕はピンピン(両ヒート優勝)でしたが、第2戦は転倒などがあり落としてしまいました。関東選手権には4ストに乗るライバルたちがたくさんいるので、これからも負けないように練習していきます」




3位:#36太田結馬選手(ガレージクローバーレーシングサービス)

「今年から周りの勧めもあり本格的にYZ125で練習するようになって、全日本のジュニア(YZ85)でSUGOにいくことだし、せっかくの機会なのでYZ125 CUPにも参加することにしました。
普段はジュニアに出場しているのでなかなかNAレベルのライダーと走ることがなく、メチャクチャいい経験になりました。レースでは後ろにピッタリと付かれ、足がつったりしてかなり追い込まれましたが、だんだん離れてきたので最後まで我慢し3位でゴールできてうれしかったです。ただ、普段の85ccのようにわだちをスムーズに走ることができないなど、細かい技術の未熟さを感じました。でもまだ2戦あるのでまた出場して、今度は優勝したいと思います。
来年からNAに参戦する予定ですが、その時に向けた準備としてYZ125に乗っています。最初から4ストという選択肢もあるのですが、自分が感じているのは4ストだと楽ができてしまうし、コーナーで止めて曲がるような癖がついてスムーズな走りができなくなってしまうということです。将来的にIBやIAに上がった時にしんどくならないよう、まずは2ストを乗りこなして、いい走りができるようになってから乗り換えようと考えています」

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