電動トライアルバイク「TY-E 2.2」、「ジャパン・マウンテンバイク・カップ2025」で選手・観客・環境にやさしいサポート
レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。
2025年4月17日

2025年3月21日(金)~23日(日)、日本サイクルスポーツセンター伊豆マウンテンバイクコース(静岡県伊豆市)で開催された国際大会の「ジャパン・マウンテンバイク・カップ2025」において、全日本トライアル選手権に参戦するヤマハ発動機株式会社の電動トライアルバイク「TY-E 2.2」とトップライダーの野崎史高選手が、男女エリートクラスの先導車(ペーサー)を務めました。
「ジャパン・マウンテンバイク・カップ」は、東京オリンピック・パラリンピックのレガシーとして、自転車競技の普及・振興と地域交流の推進を目的に、県内の企業がパートナーとして大会を支えています。当社も地元企業の一員として円滑なレース運営のサポートを行う地域貢献活動として参加。当日はブースの出展も含め、主催者や県、参加企業、マウンテンバイクファンとの新たなつながりを築き、仲間づくりを行い、モータースポーツ、トライアルの普及・振興へとつなげていくことを目指して参加しました。


大会は、急激な登りや下り、岩場、ジャンプポイントなどが組み合わさった1周4kmを越える難関コースが舞台。マウンテンバイクは登りがスローペースで下りはスピードが速く、この中で先導はトップに約15秒差を守りながらの走行が必要で、先導に求められるものはとても多くなっています。
そこで、高いオフロード性能で大岩や急峻な崖などの走破性に優れたトライアルバイクと、この性能を引き出し、自在に操る技術を持った野崎選手が、新しいチャレンジとして先導を務めました。


レースでは、排気ガスがなく走行音が小さい電動車であるため、前後を走る選手や観戦者へのさまざまな影響を抑えるなどのメリットをもたらすことができました。また「TY-E 2.2」と野崎選手がコースを走破するその姿をファンの皆さんに楽しんでもらえ、大会自体に新しい価値を提供できたことから、県や大会主催者と電動トライアルバイクを使った新しい取り組みに発展していくことも期待されます。
野崎史高選手(Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA)
「まずこのような大役を任せてもらいとても光栄ですし、何よりも楽しむことができました。今回は直接、大会主催者、静岡県の皆さんにオファーをいただいたのでエンジン車での参加を検討していましたが、ヤマハ発動機に相談したところ、“ぜひ電動車(TY-E)でやりましょう”と快諾してもらい実現しました。
エンジン車は音で選手や観客に威圧感を与える可能性もあったので本当によかったです。また、難しい岩場を走ることもありましたが、トライアル車のオフロード走破性は非常に高くまったく問題はないし、マウンテンバイクのラインを傷つけることもないので、まさに適役だと感じながら走りました。
今回は僕にとっても新たな試みでしたが、二輪の乗り物、オフロードという共通点があるだけでなく、トライアルの技術がマウンテンバイクに役立つので、ぜひトライしてほしいと思ったし、今回の先導に限らずいろいろな機会で共存・共演できればいいなと思いました」


佐藤美之(ヤマハ発動機 MS戦略部 レース支援グループ)
「今回は野崎選手に直接オファーがあったのですが、静岡を本拠地とする企業として、また駅伝競技などではすでに電動車が先導しているように、当社の新しいチャレンジとして、野崎選手とともに大会に協力したいと話したところ受け入れていただきました。
大会主催者や参加チーム・選手、静岡県庁、協力企業の皆さんにご迷惑をおかけしないため、全日本選手権に帯同するスタッフ全員とマシン2台、ありったけのバッテリーを持ち込み、万全の体制で参加しました。大きなプレッシャーがありましたが、無事に大役を果たすことができてホッとしています。
また、TY-E 2.2が電動車ということで大会自体にクリーンなイメージをもたらし、環境や会場にいるすべての皆さんへの影響を最小限に抑えることができ、主催者や県庁の皆さんに大変喜んでいただきました。同時に、当社の電動車に興味を持っていただいたので、今後も競技や県に役立つ次のチャレンジへとつながってほしいと願うばかりですし、これを足掛かりに、さらに当社の活動が県内外に広がっていくことを目指します」
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