本文へ進みます

詳細本文

レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

前田恵助選手と井手翔太選手が「夢教室」に参加
夢を持つことや、支えてくれる人々への感謝の大切さをメッセージ

2024年6月12日

image

 宮城県にある総合モータースポーツ施設「スポーツランドSUGO(以下SUGO)」は、2021年以来、地元の村田小学校、村田第二小学校に通う小学生を対象とした「夢教室」を実施してきました。小学4年生が、自身の将来の夢を1年かけて考えるという教育に対して、SUGOが寄り添い、応援する地域貢献活動の一つです。同時にYRA(ヤマハライディングアカデミー)として、PW50を使ったエンジン始動体験と自転車の乗り方指導(座学)を兼ねた交通安全教室も併載されました。

 モータースポーツイベントなどを手掛けるSUGOとしては、子どもたちが事業の柱であるモータースポーツやバイク(乗り物)に親しむ機会とし、さらに村田町の人々に、愛され、応援してもらえるような存在になることを目指した、普及的な活動にも位置づけています。



image

 こうしたことからヤマハ発動機のレース部門は、「モータースポーツの普及」という視点でこの活動に賛同。モータースポーツや夢について語る人材として、全日本ロードレース選手権で使用するマシンの開発や、若手ライダーの育成を担当する前田恵助選手と、全日本選手権のST1000に参戦中の井手翔太選手(AKENO SPEED・RC KOSHIEN)を派遣したのです。



image

 さて、当日は少し暑いくらいの天候に恵まれ、様々な体験に最適な1日となりました。引率で参加された先生たちは、「とても貴重な機会」と前置きした上で、「自分が今、人生のどこにいるのか、どういった職業があるのかを理解できないため、子どもたちに将来の夢を聞いても漠然としています」。そこで、この「夢教室」では子どもたちが夢を見つける過程で、世の中には多種多様な職業があることを知ってもらうため、普段は触れ合うことのない職業の人たちから話を聞く機会となっているのです。



image

 続けて、「特にどんなきっかけで夢を持ち、その夢を実現する過程でどんな苦労があったのかといった話を聞くことは、子どもたちが夢に向かって勉強をがんばろうとか、今の自分の生活を見つめ直すとてもいい機会になります」と先生。実際に「夢教室」では両選手が、「レース中にしていること」、「レースがない普段の取り組み」を紹介したほか、「なぜレースを始めたのか」、「なぜプロを目指したのか」、「勉強は好きだったか」などの質問の回答の中に様々なメッセージを込めながら話をしていきました。

 例えば前田選手は、怪我をした際の話において、「医者に“バイクに乗れなくなるかもしれない”と言われ、実際に1年くらい歩けない生活を送りました。でもバイクが好きで乗りたい強い気持ちがあって、その気持ちで踏ん張って1年後、バイクにもう一度乗ることができたのです。これが夢を持つ人の強さです。そしてバイクに乗った時、“なんて楽しいんだ!”って改めて実感しました。これが大好きなこと持つことのすばらしさです」と、自身の経験を通じて、メッセージをおくりました。



image

 また今回、初参加となる井手選手は、「伝えたかったのは、自分でも実践していることになりますが、一度決めたことは何があっても諦めないこと。“夢を追いかける“ことで強くなれる。だから夢を持つことが大切なんです」という言葉をおくりました。

 このほか、「夢に向かっている自分を支えてくれる人、お父さんやお母さん、学校の先生や友達のことを常に思い出し、感謝することがとっても大切です。感謝を忘れると、いつの間にかひとりぼっちになって、助けてくれる人がいなくなってしまいます」と、感謝することの大切さを伝えるなど、それぞれが自身の経験から得た大切なことを、伝え続けたのです。

 この様子を見守っていた先生たちからは、「“勉強がキライ”という話がありましたが、お二人は好きなこと(モータースポーツ)を見つけて、それに本気で向き合って今の自分を築いてきたわけです。子どもたちも同じように、自分の“好き”を見つけ、それを伸ばして欲しいなと思いましたし、教員として手助けをしてあげたいと改めて思いました」



image

 「“どんな職業を目指すのか、どんな生き方をするのか?”を考える上で役立つお話をたくさんしてくれました。まさに私たち教員が伝えたいこと代弁してくれた感じです。これらの言葉はきっと、子どもたちにしっかり届いていると思います!」

「私たちや保護者の皆さんだと身近すぎて実感しにくいところがありますが、子どもたちにとっては特殊なプロライダーの方のお話を聞くことで、一気に夢が具体的になり、自分事として考えられるという点でとっても良い機会になったと思います」などのご意見をいただきましたが、子どもたち背中をそっと押すことができたなら、これ以上のことはありません。



image

 この夢教室のほかに子どもたちは、PW50を使ってエンジン始動にチャレンジしました。普段は「体験しながら指導する機会が少なくなっている」ということですが、出発などでの左右・後方確認といった動作は、自転車での移動も増えるこの年代の子どもたちにとって「体で覚えるとても貴重な機会になった」といいます。



image

 また自転車の交通ルールなどを学ぶ座学では、「専門的な知識を持っているヤマハ発動機の皆さんに教えてもらうことは、とても良い経験になったはず。自分が自転車に乗った時に何が起こるのか、そのために何を気をつけるべきかといった身近なこととして捉えることができ、今まで以上に気を付けるきっかけになったと思います」と先生方も高く評価してくださいました。



image

 このほか、前田選手と井手選手の解説を聞きながらサーキットを見学するバスツアーも実施。子どもたちは、たくさんの経験を通じて学びながら楽しんでくれたようです。



image

 井手選手は、「交通安全教室も併催されたので、競技者として決められたルールを守ることの大切さなども意識して伝えましたが、やはり、普段は接点の少ない小学生に、レースを知ってもらうとてもいい機会になったと思います。これをきっかにSUGOに足を運んでもらって、音を聞き、匂いを嗅き、その迫力を感じてレースに興味を持ってもらえればうれしいですね。今後も、機会があればこれからもぜひ参加したいですが、次は日本一のライダーとして参加したいなと思ったし、自分にとっていいモチベーションになりました」



image

 前田選手は、「夢を見つけそれを全力で楽しんでほしいことや、スポーツも仕事も周りの支えがあるから実現し、継続していけることが伝わればいいなと思いながら話をしました。これは、僕自身が夢を目指すことを楽しみ、周りの支えに感謝することで、もっとがんばろうと思えるようになったからです。また、子どもたちにレースやライダーのことについて伝えるのは、彼らの視野とモータースポーツの認知を広げるという意味でも重要な活動です。SUGOと村田町のように地域とサーキットが手をと取り合ってモータースポーツを普及していくことも大切だと感じることとなりました」

 閉校式では、子どもたちから「前田選手と井手選手にいろんなことを教えてもらってうれしかったです」、「またSUGOに遊びにきたいです」、「SUGOでバイクに乗れて楽しかったです!」といった声があがりました。こうした声をエネルギーに当社も、ライダーやスポーツランドSUGOと力を合わせ、モータースポーツの発展に邁進していきます。



image
ページ
先頭へ