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レースに関連する広報発表資料をご覧いただけます。

黒山健一選手がスポーツランドSUGOの「夢教室」で熱血講義!

2023年10月26日

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 2023年10月17-18日の2日間、スポーツランドSUGOが「夢教室」を開催しました。この活動は、村田町が教育基本方針として掲げる「自らの生き方を探求する“志教育”の推進」に共感したスポーツランドSUGOが、「支えてくれる地域への恩返し」と位置付け、未来を背負う児童・生徒の成長を後押しする社会貢献活動の一環として2021年から開催してきました。

 

 この中では、子どもたちに様々な職業があることや、夢・目標を持ちその実現に向けて主体的に学んでいくことの大切さを伝えながら、主力事業であるモータースポーツやバイクの普及も視野に入れています。そのため、夢・目標を実現して大きな舞台で活躍するプロライダーを講師役にしているほか、小学生にはキッズ向けファンバイクを使った交通安全教室、中学生に向けてはバイクの開発シーンやデモ走行の見学をセットにして、今後、交通社会の一員になる子どもたちに、バイクの性能やその楽しさを伝えているのです。



 ヤマハ発動機株式会社もこの活動に賛同。レース部門からプロライダーを派遣しているほか、モーターサイクルの開発に関わる社員や、全国で展開する親子バイク教室のスタッフとともに、「夢教室」をサポートしています。


 そして今回は、村田町立村田第一中学校と村田第二中学校の2年生、約80人を対象に実施。「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から全日本トライアル選手権・IAスーパーに参戦する黒山健一選手と、モーターサイクル開発に携わるPF車両開発統括部 車両実験部が講師役として参加しました。


 まず黒山選手は、小学生で世界に渡りはじめた自転車トライアル時代、バイクに乗り換えて挑んだ世界選手権参戦、そして現在の全日本選手権を振り返りながら話を展開していきました。



 「前回に続いて今回も、自身の成長を促し支えてくれた考え方や日々の行動指針を生徒の皆さんに伝えました。例えば、僕が父親と海外に行き、自転車トライアルをはじめたように、皆さんには自分の直感を大切にしてやりたいことを言葉にし、行動してほしいということ。そして僕は、毎日同じ時間に起きて、決まったトレーニングを続け、過去の自分を見返すことができるよう日記をつけていますが、“継続”することが、夢や目標を実現していく上で大切な力になると紹介しました」


 このほかに黒山選手は、「努力という言葉を“準備”に置き換えると、少しだけ気持ちに余裕ができる!」、「例えば部活や趣味など、やりたいと思ってはじめたことについては全力で、真面目に、本気で取り組んでほしい。自分がどれだけできるか、何ができるかを知る機会になる」といった経験の中から導き出した様々な言葉を送り続けました。



 その中で、緊張との付き合い方に関しても言及。「僕自身、世界選手権、全日本選手権の初期は緊張に苦しめられたタイプでした。でも今は、緊張を克服する、除外するのは無理ということはわかっているので向き合っています。確かに苦しいですが、反面楽しいし、結果も出るので必要なものだと悟りました。だから生徒の皆さんにも、緊張から逃げずに向き合って、その中で力を発揮できるようになることがとても重要だと伝えました」


 さらに、過去の夢教室では語らなかった新たな項目として「チャレンジ」が加わりました。「大人になると新しいことには出会えないし、経験がある分、始めるのも難しくなってきます。守るべきものもあり、失敗もできませんから。でも今年、僕はトライアル人生の中で最も大きなチャレンジ(電動トライアルバイクで全日本フル参戦)をスタートしましたが、日々、ワクワクが続いています。忘れかけていたものを取り戻した感じですね。中学生の皆さんは、これからたくさんの新しいことに出会いますが、その中でワクワクできるチャレンジを見つけてほしいという思いを込めてお話ししました」



 「黒山劇場」はまだまだ続きます。講演を終えた後は、ともにチャレンジを行う電動トライアルバイク「TY-E」を使ったデモンストレーションを披露。数々の言葉を裏付ける確かな技術とともに、バイクの性能や可能性、トライアルの魅力を伝えました。



 続いて生徒の皆さんはインターナショナルレーシングコースへ。ここでは、車両実験部がヤマハ発動機の製品であるTRACER9 GTとYZF-R1を準備し車両特性を紹介。さらにはYZF-R1とYZF-R6の性能をサーキット走行で披露し、中学生の皆さんを驚かせました。


 すべてが終了し黒山選手は「トライアルライダーとして、また二輪業界に関わる者としては、これらの活動によって、バイクの免許をとってくれる人の数が増えてほしいなという思いがあります。またバイクとは何か、バイクの仕事にはどんなものがあるのかを知ってもらう機会になればとも考えています。今回は村田町の子どもたちが対象でしたが、いつの日か、全国でこうした活動ができるようになるとうれしいですね」と話してくれました。


 レース部門としては今後も、スポーツランドSUGOなどのグループ会社と連携し、ライダーの派遣やレーシングマシンの活用などを通じてモータースポーツやバイクの普及を踏まえた社会貢献活動に協力していきます。



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