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全日本モトクロス、後半戦の近畿大会を照準に「bLU cRU走行会」を開催
前半戦で見えた課題を持ち寄りそれぞれがブラッシュアップ

2023年8月28日

 真夏の8月8-9日、全日本モトクロス選手権の後半戦がスタートする第6戦近畿大会が行われる名阪スポーツランドで、「bLU cRU走行会」を開催しました。今回は国際A級ライセンスを持つIA1とIA2に参戦するライダーを対象に実施し、東北、関東、中部、近畿、中国地方から7名のライダーが参加しました。



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 3月の開幕戦を前に行った「bLU cRU走行会」に続き2回目となる今回は、後半戦の舞台となる名阪スポーツランドで、再スタートへの準備を図る機会。特にライダーには、4月のHSR九州大会から、7月の北海道大会まで5戦を終えての課題を把握してもらい、それをしっかりと意識して取り組んでもらうことを伝えました。



 走行会では、それぞれ課題や体調が異なることから、各自のスタイルに任せる形を取りました。早朝から夕方までの長いセッションの中では、新しいセッティングを試すライダーもいれば、ジェイ・ウィルソン選手の練習方法を実践するライダーも。また、浅井亮太選手や田中純也選手といったIA2のトップライダーの走りを観察して自身と比較するなど、国際A級ライダーが集まっていること生かしながら、課題にフォーカスして精力的に取り組む姿が見られました。



 近畿大会は9月9-10日。若手ライダーたちの伸び代は大きく、長いインターバルは大きな進化につながる機会となります。今回の取り組みを含め、彼らの努力により、さらに大きく成長した姿を後半戦で見せてくれることが期待されます。



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浅井亮太選手談:IA2(bLU cRU フライングドルフィンサイセイ)

「前半戦ではスタートに良し悪しがあり、それが順位に直接現れ、スタートの大切さを改めて痛感しました。過去に比べれば安定してきているとは思いますが、まだ十分ではありません。もっとよくして、常にスタートを決める必要があります。スタートの練習はできていますが、さらに質を上げ確率を上げることが大切です。そして今回もそうですが、常に自分と戦うことを大切にしています。ライバルのことや他のことを意識するのではなく、普段の練習からライディング中に意識していることを、レースでも集中して意識し続けるのです。実際、アクセルを開けたからといってタイムが出るわけではなく、意識していることを実現できた時にタイムが出ることもわかっています。今日もその通りになりました。後半戦の最初のレースは名阪ですが、地元であり雰囲気も好きですし楽しみでしかありません。そして、やるべきことをやれば、結果はついてくると思います」



齋藤銀汰選手談:IA2(bLU cRU 野田ジュニアRC)

「国際A級に上がるにあたって、体力面など30分のレースを走り切る練習をしてきましたが、ルーキーとしては10分の予選を通過することが重要であることを痛感しました。公式練習でのタイムは決して悪くないのですが、予選のスタートで埋もれ序盤で挽回できずに予選落ちが続き、スタートと瞬発的な速さを磨くことが大切な状況です。その改善に向けて、ジェイ選手に教えてもらった短いヒート練習やタイムアタックなどを実施しています。今日は、北海道で怪我があったので、体を慣らしつつ、スプリント系の練習を行っており、タイムは出ているので、今後はハイペースを安定して出せる練習も必要になってくると考えています。今回の走行会には浅井選手や、田中選手といった速いライダーもいるので、その走りを参考にしながら走れるのも、とても勉強になります。後半に向けては、ルーキーでポイントを取っているライバルがいるので、彼らに追いつくこと、特にサンドは好きなのでこの名阪からいい流れを作っていきます」



田中純也選手談:IA2(YSP浜松BOSSRACING)

「“前半戦で表彰台に立つ”という目標がありました。これは開幕戦と第4戦で達成できましたが、ヒート1とヒート2で成績をまとめることができないという課題が見えました。その原因はライディング、スタートの技術など、すべてにおいて安定感がないことです。また、現在のIA2の上位陣はそれほど大きなタイム差がありませんが、ここから抜け出すにはスプリント力が重要であることがわかったため、ジェイ選手が教えてくれたスピードアップ系の練習方法を取り入れています。なかなか簡単にタイムは上がりませんが、少しずつトップスピードを上げることは自力を上げることになり、結果的に安定感にもつながっていくと考えています。今回もスピードアップの練習が中心ですが、富田選手らトップライダーも参加し路面も全日本の予選に近い荒れ方なので、それを想定した練習も行っています。名阪ですが、地元なので優勝という意識もありますが、今の自分に必要な両ヒートで成績を揃えることを目標にやっていきたいと思います」



尾崎大二郎選手談:IA2(YSP浜北大橋レーシング)

「後半戦の最初が名阪ということで事前練習として、また速いライダーたちからの刺激や、ヤマハのスタッフからのアドバイスもいただきながら少しでもスキルアップできればと思い参加しました。前半戦を振り返ると、北海道でようやく予選を通過できましたが、予選ではスタートが決まらず遅れて余裕がなく、無理して転倒するなど、レース運びがうまくいかない状態が続いたので、抜かれてもいい状況を作って余裕を持って走る必要があります。そのためにはスタートを決めることやスピードが必要ですが、自信も重要です。その自信を持つため、今回の走行会もその一環ですが、名阪がホームコースと思えるまでしっかり乗り込みます。また、今回は速いライダーたちのラインや走りを観察し、比較することもできました。後半の名阪は、このインターバルで乗り込んだ成果の発表会のつもりで出し切り、予選突破、そしてまだポイントを取ったことがないので15位以内を目指します」



鈴木悠仁選手談:IA2(YSP浜松/CSアドバンス)

「普段は土日しか練習ができていませんが、今回は国際A級の速いライダーがたくさんいる中で走れるということで参加しました。シーズンの前半では、スピードもそうですがバイクのコントロールがうまくできていないこともあり、それを修正しながらスピードを上げようと頑張っています。今回は予想通り、トップライダーとの差を痛感しましたが、すべてが劣っているわけではなく、遜色なく走れている部分もあり前向きになりました。今はトップに約5秒差。現状では予選を通過できていないので、それを4秒台にすれば予選を通過できるので、後半戦に向けてはそれがターゲットです。後半は名阪からスタートしますが、地元(静岡)から近いので、自分なりに乗り込んでまずは予選突破に向けて頑張ります」



宗本駿真選手談:IA1(SP忠男広島)

「今年から新型YZ450Fになって自分なりに取り組んできた中で、なかなか結果はついてきませんでした。地元広島(両ヒート12位)で今季最高位を獲得し、手応えを持ったまま北海道大会に臨んだものの転倒があり、その時の怪我もあってうまくいきませんでした。今回は名阪に向けの準備として参加しましたが、地元ではなかなか国際A級と走る機会がなく、自分の立ち位置を知るなど、とても貴重な時間となりました。また現在、重要視しているのはセッテング面。乗りやすいだけだとスピードが乗ってこないので、自分がプッシュすることで性能を発揮するチャレンジングな方向を模索しており、今回もそれを試しています。また北海道大会のヒート2は、スタートで4番手あたりを確保するなど、一つの目標でもあるスタートも良い方向にあるので、成功率を上げることにも取り組んでいます。調子も上がっているので、後半はやはりトップ10が目標、シングルフィニッシュを目指します」



渡辺陵選手談:IA2(Team PITIN)

「第2戦で転倒やノーポイントがあり、がっかりなレースになりました。続く地元SUGOでは、両ヒートで6位とレース感を掴み、得意な広島では10/7位、北海道では9/8位とレースを進めるごとに良くなっています。その中で、やはりスタートと前半10分の走りが課題です。スタートで遅れることで、硬くなったり、いきすぎて転倒したりと悪循環がありました。スタートに関しては、正直、正解がわからないので、試行錯誤しながらしっくりくるものを探っています。序盤のこなしに関しては、ジェイ選手から教えてもらったスプリント系の練習を続けています。今回は、次戦が名阪であり入賞圏内に入りたいので、乗り込んでいる地元のライダーに勝つためにも参加しました。ちょうど地元の浅井選手や田中選手も参加していたので、いい勉強にもなりました。この名阪を皮切りに入賞を重ねながら表彰台に立てるように頑張ります」



■関連リンク

bLU cRU:ヤマハYZシリーズのアマチュアオーナーのためのレース参戦サポートプログラム
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