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スポーツランドSUGOの地域貢献活動
小学生向け「夢教室」にヤマハライダーが協力、諦めず努力を続ける大切さを伝える!
2023年5月31日
2023年5月16日、宮城県にあるスポーツランドSUGOで、地元の村田小学校、村田第二小学校に通う小学4年生、約70名を対象に交通安全につながる体験学習と、プロライダーがさまざまな未来を描く子どもたちにアドバイスやメッセージをおくる「夢教室」を開催しました。
この活動は、子どもたちの成長に寄与する地域貢献活動であるとともに、地元の子どもたちがモータースポーツやバイクに親しむ機会として2021年から実施しており、今年で3年目となります。今回は、過去2年から実施内容を一部変更。バイク試乗体験に代わって、エンジン始動体験、エンジンのしくみ学習、交通安全教室という3つのコンテンツをセットにした体験学習と、「夢教室」という内容で実施されました。
ヤマハ発動機のモータースポーツ部門はこの活動に賛同し、2021年から全日本選手権に参戦するライダーの派遣などで協力してきました。今回も、昨年に続いて全日本ロードレース選手権のST1000 に参戦する仙台出身の横山尚太選手(OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN)を派遣。また、東北を拠点に活動するプロライダーの秋吉耕佑選手(MurayamaUnso.Honda Dream.K.W)が参加しました。
その夢教室では、「バイクに乗り始めたきっかけ」、「バイクについての感想」、「プロライダーを目指したきっかけ」など、ライダーへの質疑応答にて進行。両選手ともに、「バイクが一番楽しい乗り物」、「一番好きなスポーツ」、「自己実現が可能な競技」など、自分の気持ちのままにバイクに乗り、競技者を目指し、その道を歩んできたことを話しました。一方で、競争を伴う厳しい世界の中で、夢や目標を達成するには苦労がたくさんあり、それを乗り越えるための努力が必要であることなど、自身の体験談を交えて伝えました。
また、コース紹介のバスツアーでは、レースを安全に行うには競技者がルールを遵守することが大切で、それは、自分以外のたくさんの人が存在する一般の交通社会でも同じであること。ヘルメットなどの装具がライダーにとって重要であることを説明しながら、自転車に乗る時など身を守るため、さまざまな装具を着用すべきことを伝えていきました。
大役を終えた横山選手は「僕は今回参加してくれた子どもたちと同じ年の頃、このSUGOでのバイク教室に参加しバイクに興味を持ち現在に至ります。そういった意味で、子どもたちにさまざまな機会を提供することは、夢や目標を見つけるきっかけ、モータースポーツやバイクに興味を持つきっかけにもなるかもしれないと思うと、とても重要なイベントであると思います」
続けて、「僕は、諦めずに頑張っていれば、夢は叶うということを伝えようと話してきましたが、子どもたちに何らかの刺激となって届いてくれるとうれしいですね。また、僕自身も夢や目標、安全、レースについてなど、なかなか伝えることがないので、こうした話しができて楽しかったですし、とても良い機会になりました」。イベント終了後は、多くの子どもたちに囲まれ、サイン攻めにあうなど大人気だった様子からも、横山選手の言葉ひとつ一つがしっかりと子どもたちに届いていたのかもしれません。
体験学習も子どもたちに大好評でした。PW50を使ったエンジン始動では、乗車時のさまざまなルールを習った後、キックスタートを使ってエンジン始動に挑戦。その後は、信号や道路標識カードを使い、跨った状態でカードに合わせてアクセルの開閉、ブレーキのかけ方など、バイクの基本操作を学びました。
エンジンのしくみ学習では、映像や模型を使って4ストロークと2ストロークエンジンの違い、また、それぞれがどのように動き、動力を発生させるのかを学習。交通安全教室では紙芝居を使い、子どもたちにさまざまな質問を投げかけ、考えながら交通ルールを学んでもらいました。
担任の先生からは「2年前に参加した子どもたちですが、今日の体験をとても楽しみにしており、大きなモチベーションを持って臨んでいました。特にエンジンをかける体験では、子どもたちの楽しそうな顔、真剣な表情を見ることができました。こうした体験とともにエンジンや交通安全について学ぶことで、知識や経験として子どもたちの中にしっかりと残るのではないかと思います。またプロライダーのお話しは貴重な時間になったと思いますが、指導者として私自身にとっても大変勉強になり、これを子どもたちの指導に生かしていきたいと思いました」
「当校では、子どもたちに将来の夢を書いてもらい、それを校内に掲示しつつ、その実現に向かって日々を過ごすという活動を行っています。今回はプロのライダーの皆さんが、どのようにして夢を実現していったのかを知る機会になりましたが、夢や目標を実現したお二人の言葉は、子どもたちを後押しするとても良い刺激になったと思います。また、自転車を使って行動範囲が広がっていく4年生のタイミングに、専門家に直接指導していただけるのはとても意味があります。加えてバイクに乗ってエンジンをかける体験は、普通の小学生ではできないこと。座学だけでなく、実際に体験することは響きやすいので、とても良い機会になったと思います」
「SUGOは、地元への貢献ということで、小学生に向けに交通安全への知識と理解も深めてもらいながら、小学生にはロードレースのライダーによる“夢教室”を行い、中学生にはトライアルの黒山健一選手を講師に迎えて“夢教室”を行っています。これはSUGOを地元の子どもたちに知ってもらうためであり、将来は車やバイクのユーザーになってほしいという願いを込めています」と話すのは株式会社菅生の遠藤渉社長です。
「さらに、イベント直後にSUGOに足を運んでいただけるよう、全日本ロードレースの直前に行うなど、とっても欲張りなイベントです。2021年以来、3年間にわたり実施してきましたが、村田町の学校行事として定着しつつあり、地元の教育委員会や学校は今後に大きな期待を寄せてくれています。同時に子どもたちもこのイベントをとても楽しみしにしてくれており、これからどのような内容でどう進めていくのか? SUGOでの人材育成も含めてしっかりと考え、質の高い地域貢献や普及活動として続けていきたいと思います」と今後の意気込みを話してくれました。
このようにSUGOは、地域に根差した活動とともに、4月にはカフェをオープンし、村田町、宮城県内外から人々が集まれる場を作ってモータースポーツにつながる様々な活動を行っています。また、3月には「スポーツランドSUGOを活用した地域振興」という目的も含めた菅生スマートインターチェンジが完成するなど、地域からの追い風も吹いています。当社はこれからもレース参戦を含め、SUGOの活動を支援するかたちで、地域貢献やモータースポーツの普及に努めていきます。