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2023年初となる「bLU cRU走行会」をモトクロスで開催

2023年3月17日

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 近年開催しているモトクロスの「bLU cRU走行会」は、国際A・B級ライダーを中心に、全日本に併催されるジュニアやレディースまで、幅広いライダーを対象に実施してきました。



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 特に昨年は、bLU cRU活動の強化に伴い、オーストラリアのトップライダーであり現地のbLU cRUのコーチとして活動してきたジェイ・ウィルソン選手や、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の富田俊樹選手、渡辺祐介選手も走行会に参加。彼らがともに走行し、時にアドバイスやコーチングを行うなど、若手ライダーたちが目指すべき存在と時間を共有し、より大きな刺激となるような機会としてきました。



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 すでに春の兆しを感じはじめた3月上旬、全日本モトクロス選手権で使用されるコースの一つ、奈良県の名阪スポーツランドにて、今年初となるbLU cRU走行会を開催。


 参加したのは全日本モトクロス選手権の国際A級ライダーたち。IA1では、昨年、ランキング22位となった宗本駿真選手が新型YZ450Fと参加。IA2からは昨年のランキング2位である浅井亮太選手、ランキング3位となった中島漱也選手、ランキング17位の田中淳也選手。さらにIBから昇格し今年からIA2に参戦する齋藤銀汰選手の4人が参加。そして「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、富田選手と渡辺選手も参加しました。


 内容としてはフリーの走行会とし、それぞれが4月8-9日(土・日)、熊本県のHSR九州での開幕戦を照準に、レース車両のセッティングやテストなどに注力しつつ、自身の課題に向き合い、スタート練習やコースの一部を使用しての反復練習、今年からトリプルヒートが多く採用されることも意識して、15分というレースディスタンスに合わせたヒート練習など、精力的に走り込みました。



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 また、参加者たちにとってファクトリーライダー2人の存在は大きかったようで、彼らのライディングを観察したり、ラインをトレースして走行したり、個別にアドバイスをもらったたりと、その存在を積極的に活用し、充実した走行会となったようです。


 今回は、IAクラスのライダーのみの参加となりましたが、今後もさまざまなレベルのライダーを招集して実施する予定です。また機会の提供だけでなく、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」や、「YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM」のライダーを参加させることで質を高め、ジュニア世代からIAライダーまで、YZユーザー全体でのレベルアップを行っていきます。



齋藤銀汰選手談:IA2

「中島選手のような速いライダーが身近にいて、B級のタイムでは太刀打ちできないことがわかっていたので、年末くらいからタイムアップに集中してきました。その結果、タイムを短縮できているので、今回はレースディスタンスで安定して速く走ることを意識しました。今シーズンは、自分のレベルに合わせ予選を通過することからスタートになりますが、開幕ではなんとしても予選を通過し、まずは1ポイントを獲りたいと思います。そこから高望みすることなく、地に足をつけて一歩一歩、上を目指します」



田中淳也選手談:IA2

「IA2で2年目になりますが、今年はなんとしても表彰台に立ちたい。初表彰台が初優勝であれば最高ですが、できれば開幕戦で表彰台に立って、そこからさらに調子を上げていきたいと思います。そして年間ランキング5位以内に入ることが目標です。昨年はメンタルの良し悪しに結果が左右されていましたが、今年は周りを気にせず自分に集中することに取り組んできました。今日の走行会でも、自分に集中して走ることを心がけ、良い感触を掴んでいます。開幕では、ヒート1の調子が良い傾向なので、そのヒート1で結果を残し、ヒート2・3も勢いに乗って好成績で終われたらと思っています」



中島漱也選手談:IA2

「今回は、開幕まで約1ヵ月という大事な時期に、2人のファクトリーライダーと一緒に走れる貴重な時間を過ごすことができました。ラインを見させてもらったり、ターンのコツについて聞いたりと多くを学び、それを同じコンディションの中で実践して確認することができました。今シーズンはIA2に上がってからの年数や、ライバルを見るとチャンピオンを獲らなければなりません。意識しいてうまくいくタイプではないので、このオフで自分がやってきたことを信じて、100%の走りをすることが重要です。そして怪我をしないことも大切で、この2つができれば結果がついてくると考えています。開幕戦は全員が前のめりだと思いますが、冷静さを持って3ヒートを確実にまとめ、良いスタート切りたいと思います」



浅井亮太選手談:IA2

「昨年の最終戦終了後、脱臼することがあった両肩の手術をしました。一つでも不安を取り除き、常に100%の力を発揮するための決断でした。手術をしてから今回で5・6回目の走行ですが、回復はしているもののまだまだで、現在も様子を見ながら開幕に向け調整しているところです。もちろん100%の状態で開幕に臨みたいところですが、それができなくともその時のベストを尽くしたいと思っています。目標は全大会で総合優勝してチャンピオンを獲得することですが、自分がやるべきことができれば、結果はついてくると思います。今回の走行会ではサスペンションやエンジンパーツのチェックなど、レース車の仕上げを行いましたが、良い感触を得ています。開幕では3ヒートすべてで表彰台を目指し、その中で優勝してチャンピオンへの一歩を踏み出します」



宗本駿真選手談:IA1

「ファクトリーの2人も含めて速いライダーばかり参加しており、彼らのペースに合わせることで、自分のペースも上げることができるなど、充実の走行会になりました。今年からYZ450Fが新しくなりました。1月末から乗り始めたばかりですが、すでに自分の体にフィットしており、バイクの上で体がよく動いて、フィーリングは非常に良いですね。特に車体がスリムになったことからコントロールしやすくなり、コントロールできるからこそ、コーナーやジャンプで攻めることができています。今年は、昨年の最高位が12位だったので、トップ10に入ることが目標。開幕戦は怪我をしないこと、そしてトップ10への手応えを掴みたいと思います」



渡辺祐介選手:IA1

「今シーズンはYZ450Fが新型となり、僕たちのYZ450FMもこれをベースにモディファイをしていますが、ハンドリングがよくエンジンパワーもあってベースのポテンシャルがとても高いので、自分としてはとても気に入っています。さらに作り込みも苦労することなく進んでおり、これからのテストでさらに進化することが期待されます。開幕戦については、ヤマハ発動機のチームとして4台のファクトリーマシンがエントリーしますが、デビューウィンは僕がもらいます。またシーズンではチームメイトを含め強力なライバルばかりですが、彼らにしっかり競り勝って、チャンピオンになりたいと思います」



富田俊樹選手談:IA1

「今年からバイクも変わり、全日本のコースも走れていないため不安もありましたが、自分の走りにはフィットしています。シーズンに向けては、ジェイ選手がIA1に上がり、渡辺選手も好調。他メーカーの若手も成長していることから厳しい戦いが予想されます。それは事実として受け止め、自分のやるべきことをやるだけと考えていますし、目標は連覇しかありません。23ヒートすべてにおいて緊迫したレースが続くはずなので、その中で学びながら成長しつつ、勝利を着実に積み上げて、強いライダーとしてチャンピオンになりたいと思います」

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